40代で気づいた“妊娠のリミット”

これまでずっと順調だった生理が、最近ぱたりと来ない。
ああ、このまま閉経が来たら、わたしはほんとうに妊娠の可能性を失ってしまうんだ——。
そんな現実が、急に目の前に立ちはだかった。
よく「30代は結婚を焦る」と言われるけれど、
みんな本当はこの“ピークタイム”のことを言っていたんだ、とやっと腑に落ちた。
わたしはずっと“自分の持っている情報だけ”を頼りに、深く考えずに生きてきた。
実家の母は昔から、
「今どきは環境が悪いから、子どもを産んだら苦労するだけ。かわいそうだから産むな」
そんなふうに言って育てられた。
だから20代のわたしは、自信なんてまったくなくて、
子どもを持つなんて考えもしなかった。
30代は仕事で必死。妊娠に気持ちを向ける余裕すらなかった。
そして気づけば40代。
焦りを感じたときには、もう“選択肢がすごく少ない”ことに気がつく。
でも——
いまなら、世間が言う「産めるなら産んだほうがいい」という言葉に、
わたしは静かにうなづいてしまう。
子育ては想像以上にしんどくて、愛おしい

もちろん、子育ては想像以上に大変だ。
お金も、体力も、精神力も、全部持っていかれる。
独身だった頃に思い描いていた“きれいな子育て像”なんて、軽く吹き飛ばされる。
子どもは容赦なく全否定してくるし(笑)
誰かと喧嘩なんてほとんどしてこなかった自分から、見たこともない“オニのような自分”が出てくる(笑)。
自分の息子が意図せず友だちを傷つけてしまい、
そのたびに謝る日々も絶えない。
「なんて醜いんだろう」と落ち込む暇さえないまま、朝が来て、夜が来て、
朝ごはん・昼ごはん・夜ごはんを作り続ける毎日。
それなのに、不思議と——
それでも愛おしい。
全力で「嫌い!」と言われて、
全力で「母ちゃん大好き!」とも言われる。
こんな感情のジェットコースター、他にはない。
40代で母になることに感じた意味

もし40代で子育てを迷うなら、
もし40代で妊娠・出産ができるなら——
それはほんとうに“恵まれている”ことなんだと思う。
体力は20代に負けるかもしれない。
でも、40代には“執着が薄くなった強さ”がある。
子どもにちゃんと降り注げるし、
20代なら「買いたいものが買えない」と思ったかもしれないことも、
いまは「まあいっか」と手放せる。
そして、わたしは思う。
20代30代で好きなことをして、いっぱい遊んでおいたほうがいい。
子育ては正論だけではできないからだ。
子どもは理屈とは違う方向に走り出す。
それすら「ああ、そういう気持ちがあるよね」と受けとめられるのが、
もしかしたら40代の味わい深さなのかもしれない。
(偏見かもしれないけれど、でも少し信じている。)
だから、40代で出産して後悔しないかと不安だった産前の自分に言いたい。
大丈夫。今でよかったんだよ。
これはわたし自身の振り返りです
最後に。
これは“わたし自身の人生の振り返り”であって、
誰かの選択を否定したり比較するためのものではありません。
人それぞれの道があっていいと思っています。



