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【3歳〜7歳向け】『よるくま クリスマスのまえのよる』レビュー|古いサイレント映画のように淡い世界と、くまの子と過ごすクリスマス(1分で読める)

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絵本概要

タイトル:よるくま クリスマスのまえのよる
作/絵:酒井 駒子
出版社:白泉社
発行日:2000年10月1日
対象:幼児向け/小学校低学年/
ISBN:978-4592760894

目次

あらすじ

\ この絵本の特徴はこの3つ!

  • 淡いフィルム映画のような色づかいで、夜の静けさとぬくもりを感じられる
  • よるくまのやさしさに、不安な気持ちがそっとほどけていく物語
  • ラストの余韻が心に残り、親子で“たいせつな人”を思い出せる

『よるくま クリスマスのまえのよる』は、クリスマスを楽しみにしているのに、
「ぼく、いい子じゃなかったから…サンタさん来ないかも」と不安で眠れない男の子のお話です。
そんなぼくのもとに現れたのは、夜みたいに黒くて、おなかにお月さまのあるともだち「よるくま」。
でも、よるくまはサンタさんのことを知らないと言います。
「クマの子にはサンタさん、来ないのかな……」
そう思ったぼくは、よるくまのためにサンタさんの代わりをしてあげようと考えます。
選んだプレゼントは、ちいさなおうちと、ちいさなイエスさま、そしてひこうき。
その瞬間、あたりはふしぎな闇に包まれて――。
よるくまと過ごす、あたたかくて、やさしくて、少しせつない夜。
ぼくが最後にたどり着いた「いちばん帰りたかった場所」とは……。
読み終わるころには、胸の奥がじんわりあたたかくなって、
親子で静かにページを閉じたくなるクリスマス絵本です。くまが連れていってくれた“いちばん会いたい人”のもとで、ぼくは安心して眠りにつくのでした。

読んで感じたこと

『よるくま クリスマスのまえのよる』を読んで、正直、ちょっと胸がきゅっとなりました。

「いいこにしてないと、サンタさん来ないよ」
……うちも、何度か言ったことがあります。

でも、こうして絵本の形で読んでみると、
それは思っていたよりも、子どもの心を不安にさせる言葉だったのかもしれませんね。

読み終えたあと、まず胸に広がったのは、じんわりとした安心感でした。

よるくまは、クリスマスもしらない純粋無垢な小さなくま。
夜にあらわれたよるくまは、ぼくのところへやってきて、
そして、夜のきらめきの中でママのもとへ帰っていきます。

酒井駒子さんの
こういう「子が母のもとにかえる」やさしい描写が、なんともあたたかくて、思わず涙を誘います。

印象的なのは、夜の描写の美しさ。
黒い背景に浮かぶ明かりや飾りは、まるで古い映画のワンシーンのようで、
ページをめくるたびに、時間がゆっくり流れていくように感じます。

何度読んでも、年齢によって受け取り方が変わる。
静かで、やさしくて、深い絵本です。

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより

4つのサイトのレビューから、この絵本の魅力をぎゅっと整理しました。

楽天レビュー

読者の声

小さな子には“空気”で、大人には“気持ち”で届く絵本!

  • 2歳前後の子でも意味がわからずとも“雰囲気”を楽しんでいるという声
  • 「寝る前に読んでとせがまれる」「一年中読むほどお気に入り」
  • 一方で「シュール」「子ども向けというより大人のメルヘン」との意見もあり

Amazonレビュー

読者の声

見た目の可愛さだけでなく、余韻まで愛おしい一冊

  • 「よるくまがとにかく可愛い」「表情がたまらない」などビジュアル評価が非常に高い
  • 読後に「やさしい気持ちになる」「癒やされる」という感想が多数
  • ラストの解釈について「なるほど」「少し意外」と受け止め方が分かれる

レビュー

読者の声

優しいだけなのに、なぜか涙が出てくる不思議な一冊…

  • 「悲しくないのに泣ける」という声が目立つ
  • “悪い子かもしれない”と感じる子どもの心情に共感する大人が多い
  • よるくまが母のもとへ帰る場面に心を揺さぶられるという感想

読者の声

読むたびに、感じ方が変わる絵本!

  • 「可愛い」「癒される」の声と同時に「構造は意外と複雑」との評価も
  • 回想シーンなどは幼児には難しいが、成長とともに理解が深まる
  • よるくま=ぬいぐるみという気づきにハッとする読者も多い

こんなときにおすすめ

  • クリスマス前、ちょっと不安そうな夜に
  • 叱ったあと、なんとなく胸がチクッとした日に
  • 寝る前に、ぎゅっとしてから眠りたいときに
  • サンタさんの話題が増えてきた頃に
  • 忙しい一日の終わりに、静かな気持ちになりたい夜に
  • 「だいすきだよ」を言葉じゃなく伝えたいときに
  • 親もいっしょに、ほっとしたいときに

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この記事を書いた人

子どもの“ことばにならない気持ち”を、
絵本と日々の育児から読み解くブログ「絵本で子育てするママブログ」を書いています。

こだわり強め・天邪鬼気質の息子との毎日で、
「気持ちに寄り添う読み聞かせ」の大切さを痛感。
その経験から、親子の心がふっと軽くなるレビューや、
発達や気持ちの視点を交えた記事を発信しています。

生まれてから読み聞かせた絵本は700冊以上。
ブログでは170冊ほどレビューしています(随時更新)。
“忙しい日でも1分で読めるレビュー”を目指して執筆中です。

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