2歳になると「イヤ!」がぐんと増えて、集中して絵本を読むのが難しいこともあります。
わが家の息子は1歳のころから定期的にイヤイヤ期がやってきて、とても手ごわいタイプでした。
「ママがやること=ぜんぶイヤ」になって、絵本も拒否されるなんて通常運転。。
「この子はそもそも絵本なんて好きにならないんじゃないか…」と長いこと思っていました。
でも6年間育ててきた今思うのは、
実際は絵本そのものが嫌いだったのではなく、「自分でやりたいのにできない」“もどかしさ期”だったんです。
イヤイヤ期は、自分でなんでもできるつもりなのに、実際にはまだ助けが必要。そのギャップがつらさにつながるんですよね。
そこで力になったのが しかけ絵本 でした。
指先が発達してきたこの時期に、めくる・ひっぱる・押すといった動きで「じぶんでできた!」が味わえる。
その小さな成功体験が積み重なって、息子も再び絵本を楽しむようになっていきました。
ひどいイヤイヤ期にわが家で試したしかけ絵本
イヤイヤ期まっさかりのころ、横にそっと置いておくだけで自然と手にとったのがしかけ絵本でした。
「自分でめくれた!」「自分で動かせた!」という達成感が大きな支えになった絵本を8つ紹介します。
\ 2歳イヤイヤ期の酷かった息子を“緩和”してくれたしかけ絵本たち 👇 /
ここで紹介した絵本は、リンク先にそれぞれ個別に詳しいレビュー記事を書いています。
息子の反応や読み聞かせのコツもまとめているので、気になる本があればチェックしてみてくださいね。
- 『きょうのおやつは(かがみのえほん)』|わたなべちなつ
- 『あおいよるのゆめ』|イタリアのしかけ絵本
- 『ちょうしんきつきからだずかん』|坂井建雄・なかさこかずひこ
- 『にゃんにゃんわん!』|わだことみ/冬野いちこ
- 『でんしゃガタゴト』|ひらぎみつえ
- 『ころりん123』|ひらぎみつえ
- 『しかけえほん おべんとう』|きのしたけい
- 『おむつのなか、みせてみせて!』|ヒド・ファン・ヘネヒテン
この8冊はすべて、しかけ絵本です。
でも、ただの遊び道具ではなく——
自分で手を動かせる → 自立を促す → 子ども心をわかってくれる、
そんな絶妙な体験を絵本を通して味わうことができました。
もちろん、特に夢中になった本もあれば、「読むには読んだけれどそこまでハマらなかった」という本もあります。
でも、それもまた子どもの個性。
せっかくなので、同じようにイヤイヤ期に悩んでいたら、このしかけ絵本をきっかけに
実は「どんな興味が芽ばえそうか」を意識して選んでみませんか。
同じように「うちの子もこのタイプかも!」と感じたら、そこから次の絵本につなげることができるかもしれません。
気に入った絵本タイプ別|次に選びたい“絵本のステップ”
お子さんの気に入った絵本から次に選びたい絵本のタイプをまとめました。
このあとで、関連記事の章として「次におすすめの絵本ステップ」をご紹介します。
①『きょうのおやつは(かがみのえほん)』を気に入った子は・・?
『きょうのおやつは』が好きなお子さんは、「食べ物好き?」と思うかもしれませんが、実はものが出来上がる工程に惹かれている可能性も、十分あります。
心に芽生えた好奇心の種を咲かせる【想像力をかきたてるファンタジー要素のある絵本】もおすすめです。
小さいのにちょっとまだ早いんじゃないかと思えそうな本もありますが、2歳はいろんな絵本に巡り合うチャンス時期。お子さんが興味を持てばどんどん開いて読んでみてください。

【あわせておすすめのカテゴリー】# 食べることに興味を持ってほしい #赤ちゃん向け絵本
②『あおいよるのゆめ』を気に入った子は・・?
ロマンチストで、きれいなものが好き。
小さな指で景色を変えられることを知ったら、小さな手で身の回りを整える生活習慣の絵本もおすすめです。感性を活かしてアート絵本もあわせておすすめです。

【あわせておすすめのカテゴリー】#アート・しかけ絵本 #想像力をかきたてるファンタジー絵本 #赤ちゃん向け絵本
③『ちょうしんきつきからだずかん』を気に入った子は・・?
からだのしくみにワクワクした子には、じぶんの体の排泄にも意識を向けてみるチャンス。トイトレや生活習慣にもつなげてあげると◎。じぶんで身の回りのことができるようになるとものの名前を覚える絵本にも興味が湧いてきます。

【あわせておすすめのカテゴリー】 #動物や食べ物の名前に親しむことば絵本 #赤ちゃん向け絵本
④『にゃんにゃんわん!』を気に入った子は・・?
動物の名前や鳴き声をまねできるのは、ひとつの大きなステップ。
次は動物が登場する“お友だち絵本”へ。
「いっしょに」「じゅんばんね」──かわいい動物たちが教えてくれるお話なら、すこしずつ真似っ子できるようになりますよ。

【あわせておすすめのカテゴリー】# 食べることに興味を持ってほしい #イヤイヤ期にどうしたらいい?を親子で考える絵本 #赤ちゃん向け絵本
⑤『でんしゃガタゴト』を気に入った子は・・?
「じぶんでやりたい!」気持ちがむくむく育つタイプ。
自分で電車を走らせたり景色を変えたりする体験が心地いい子は、興味のある絵本と一緒にじぶんの気持ちや向き合い方をこども自身で考える絵本を押し付けずにそばにおいてあげるのがおすすめです。
それが考えるきっかけになって次の自信につながっていきます。
イヤイヤする思いを“お話”として代弁してもらうことで、気持ちを客観的に観察して、親子で方法を一緒に考えてみましょう。

【あわせておすすめのカテゴリー】# 電車・のりもの絵本 #動物や食べ物の名前に親しむことば絵本 #わけっこ・じゅんばん絵本 #赤ちゃん向け絵本
⑥『ころりん123』を気に入った子は・・?
ころころ転がるファンタジーに興味をもてた子には、
おもしろい知育絵本や、ことばの楽しさ・想像力あふれるファンタジー絵本も一緒に試してみてください。

【あわせておすすめのカテゴリー】#ことば・数字・知育絵本 #アート・しかけ絵本 #赤ちゃん向け絵本
⑦『しかけえほん おべんとう』を気に入った子は・・?
食欲がわいてくる絵本にぐぐっと興味を持てたら、
登場する食べ物の名前もどんどん教えてあげましょう。
動物や食べ物、なまえを知ったら世界が広がります。食べることに興味を持てる関連絵本もおすすめです。

【あわせておすすめのカテゴリー】# 食べることに興味を持ってほしい #赤ちゃん向け絵本
⑧『おむつのなか、みせてみせて!』を気に入った子は・・?
ねずみくんみたいに観察が好きな子が、めくって比べる楽しさを知ったなら、
いきなり「トイトレ!」と構えなくても大丈夫。
まずは、想像力をかきたてるちょっと不思議な絵本で、「見る・比べる楽しさ」をたっぷり味わわせてあげましょう。

【あわせておすすめのカテゴリー】# トイレトレーニング #赤ちゃん向け絵本
📌 ここで一言注意
子どもの反応はあくまでその時々の「気分」。必ずしも次の絵本に直結するわけではありません。
でも「うちの子はこれに興味をもったな」と気づくだけで、親にとって次の選び方がぐんとラクになります。
まとめ|しかけ絵本から広がるイヤイヤ期の読み聞かせ
2歳のイヤイヤ期は、「自分でできるはずなのにできない」というもどかしさが大きなテーマ。
わが家でも「もう絵本なんて無理かも」と思うほどの時期がありました。
でも、しかけ絵本はそんな息子に「じぶんでできた!」をくれる存在。
めくる・動かす・指でたしかめる──その体験を通して、少しずつ気持ちが落ち着き、再び絵本に夢中になれるようになりました。
「うちの子はこれかな?」と感じた方向へ、次の1冊を探してみてくださいね。
\ イヤイヤ期でも楽しめる!2歳向け絵本シリーズ /
▶ 【想像力編】ちょっと不思議な世界でワクワクする絵本
▶ 【生活習慣編】トイレ・歯みがき・片づけを楽しく身につける絵本
▶ 【お友だち編】お友だちと“なかよく・じゅんばん”を楽しめる絵本
▶ 【ことば・数編】ことばとすうじをたのしく覚える絵本
▶ 【イヤイヤ期編】「どうしたらいい?」を一緒に考える絵本



