※この記事は、2025年12月13日に加筆・修正しました。
図鑑MOVE新訂二版を購入したため、内容も最新情報に合わせて見直しています。
恐竜図鑑って種類が多くて、どれを選んだらいいか迷いませんか?
我が家でも実際に使っている“王道の恐竜図鑑”は、この3冊です。
- 『新版学研図鑑LIVE』
※以下、学研LIVE - 『小学館の図鑑NEO』
※以下、小学館NEO - 『講談社の図鑑MOVE新訂 二版』
※以下、講談社MOVE
ネズミックどれも3歳ごろから読める人気シリーズです。
一見よく似た恐竜図鑑ですが、
「図鑑の“見せ方”」「付属DVDのテイスト」がかなり違います。
わが家では、自宅にあるアニアの恐竜フィギュアをよく調べるのですが、
図鑑で比べてみると、
同じティラノサウルスでも 色・骨格の描き方・背景の雰囲気 が少しずつ違うんです。



図鑑って正解がひとつじゃないんか〜!



「どんなふうに見せたいか」でこんなに変わるの!?ってびっくりしました。
この記事では、アニア恐竜を例にしながら
【学研LIVE・小学館NEO・講談社MOVE】3冊の特徴と違いをぎゅっと整理しつつ、
できるだけわかりやすく解説していきます🦖
✔この記事でわかること
- どんな子・どんな親にどの図鑑が合うか
- DVDはどんな雰囲気か(グロさ・リアルさ)
こんなポイントが気になる方の参考になればうれしいです。
※図鑑の写真そのものは著作権の観点から掲載せず、
実際に読んでみて感じた「印象の違い」を中心にまとめています。
恐竜図鑑3冊をくらべてみよう|まずは特徴から
アニアの恐竜を調べる前に、
今回比較する恐竜図鑑3冊(学研LIVE・小学館NEO・講談社MOVE)の特徴をざっくり整理してみます。



どの本も人気シリーズですが、“どう違うのか”を知っておくと選びやすくなりますよ。
図鑑3冊の特徴まとめ|結論からいうと…
- まず恐竜に興味を持つきっかけに最適
→ 学研LIVE - 知識を広げて、長く使いたい子に
→ 小学館NEO - 恐竜大好き!臨場感ある表現を求める子に
→ 講談社MOVE
この3冊はいずれも
- 全ページふりがなつきで小学校低学年から読める
- 写真・イラスト・復元CGが豊富でわかりやすい
- DVDや映像コンテンツが付属していて楽しく学べる
という共通点があります。



図鑑のDVDってお勉強っぽい内容なんかな?



それがね、小さい子どもでも楽しめる編集になってて、
DVDからハマって図鑑に興味がわく子も多いんですよ。
付属DVDの雰囲気をざっくり比較
3冊ともDVDが付いていますが、映像の雰囲気はそれぞれ違います。
- 学研LIVE:
小さい子ども向けで、怖さなし。
恐竜を知らない子がハマりやすい、やさしいナビゲート。 - 小学館NEO:
小学生向け。捕食シーンなども描かれ、
「生きものとしての恐竜」を実感できる内容。 - 講談社MOVE:
複数アングルで動きを追うドキュメンタリー調。
その場にいるような“臨場感”が強く、恐竜好きの子に刺さる映像。
図鑑の中身だけでなく、
「DVDでどんな雰囲気を見せたいか」も選び方のヒントになります。



5歳の息子は、学研LIVEで恐竜にハマり、
NEOで“生きもの感”を知り、
今はMOVEの臨場感ある映像にどっぷりです。
//
それぞれの図鑑をくわしく紹介する記事も
ぜひごらんください
\\
わが家のアニアの特徴的な恐竜たちを、図鑑で調べてみた


アニア恐竜16体すべてを紹介すると記事がとても長くなってしまうので、
この章では特に特徴が際立っていた次の7体をピックアップして図鑑の比較参考にしたいとおもいます。
- 恐竜の王者「ティラノサウルス」
- 水辺のハンター「スピノサウルス」
- トゲトゲ頭で印象的な「スティギモロク」
- 長いカギづめが特徴的な「テリジノサウルス」
- 小型だけど俊敏な「ヴェロキラプトル」
- 日本で発見された注目恐竜「フクイベナートル」
- 空の王者「ケツァルコアトルス」
図鑑によって、同じ恐竜でも“色・骨格・雰囲気”の描かれ方が大きく変わることがあります。
そこで今回は、アニアを手がかりにしながら、
3冊の図鑑がどのように恐竜を表現しているのか比べてみました。
① 恐竜の王者
「ティラノサウルス」
学研LIVEのタイプのティラノサウルス


羽毛が生えていた可能性 を重視した、学研LIVEらしい“科学寄り”の表現。
シルエットもスマートで、生態研究に寄せたデザインです。
小学館NEOのティラノサウルス


小学館NEOでよく見られる 「王道のティラノ像」 にもっとも近いモデル。
色味や体つきのバランスが良く、初めてティラノを知る子にもイメージがつかみやすい形です。
講談MOVEのティラノサウルス


福井県立恐竜博物館のロボットを思わせる、MOVEらしい 迫力重視のオリジナルデザイン。
色もアグレッシブで、映像の印象が強い子に刺さるタイプです。
② 水辺のハンター
「スピノサウルス」
小学館NEOのスピノサウルス


全体の色味・体のボリューム感が 小学館NEOの描写にいちばん近い 仕上がり。
スタンダードで、図鑑らしい見え方です。
講談社MOVEのスピノサウルス


尾の太さは図鑑の表現とやや異なるものの、
荒々しい色味やコントラストは 講談社MOVEの迫力ある映像表現 に近い印象。
③ トゲトゲ頭で印象的な
「スティギモロク」
学研LIVEのスティギモロク


この図鑑には、掲載がありませんでした。
講談社MOVEのスティギモロク


体つきやシルエットがMOVEのイラストに近い雰囲気。
写真の陰影や描かれ方ともマッチしていて、違和感なく比較できます。



「全部の恐竜が、どの図鑑にも載っているわけじゃないんだ」
そんなことを、親子で初めて実感しました。
④ 長いカギづめが特徴的な
「テリジノサウルス」
学研LIVEのテリジノサウルス


ふわふわした毛が目立ち、ボディもふっくら。
鳥のような印象が強く、学研LIVEらしい“生態寄り”の雰囲気です。
色味は異なりますが、形はやや近い印象。
小学館NEOのテリジノサウルス


毛は控えめで、ツヤのあるボディ。
恐竜らしいシルエットが強調され、小学館NEOの描写に比較的近い印象です。
講談社MOVEのテリジノサウルス


MOVEの図鑑では黄色味のある色で描かれており、アニアとは色調が異なりますが、体つきはもっとも近い印象。
⑤ 映画に登場してたけれど違う形?
「ヴェロキラプトル・ブルー」
学研LIVEのヴェロキラプトル


翼があったと考えられていることから、図鑑では始祖鳥のような姿で描かれています。
アニアとは、かなりちがう生きもののように見えるデザインです。
小学館NEOのヴェロキラプトル


全身が毛に覆われており、腕の部分にも羽があります。色味はちがいますが、体つきはアニアにいちばん近い印象。
「ジュラシック・パークに登場した恐竜」としての紹介もありました。
講談社MOVEのヴェロキラプトル


羽のある姿で紹介されており、見た目は“恐竜”というより、青と赤が特徴の鳥に近い印象。アニアとはまるで別の生きもののように見えるデザインです。



「プロトケラトプスと格闘中の姿」で化石として発見された、めずらしい恐竜なんです。(これはどの図鑑にも写真が載ってるのでぜひチェックしてみてくださいね。)
\👇️ヴェロキラプトルブルーについてはこの絵本でもっとくわしく紹介されています。/


⑥ 日本で発見された注目恐竜
「フクイベナートル(ベナージャ)」
学研LIVEのフクイベナートル


全身の骨格写真のみ掲載。
日本の恐竜化石として、地図に簡単な紹介があるだけで、
分類や復元イラストは載っていませんでした。
小学館NEOのフクイベナートル


この図鑑には、フクイベナートルの掲載はありませんでした。
講談社MOVEのフクイベナートル


カラーや腕の形はやや違いますが、
3冊の中ではいちばん近い印象のビジュアル。
フクイベナートルの姿がイメージとしてつかみやすい図鑑です。
⑦ 空の王者
「ケツァルコアトルス」
学研LIVEのケツァルコアトルス


色味はちがうけれど、大きな翼と二本足で立つ姿は図鑑のイメージに近い。
学研LIVEのケツァルコアトルス


二本足で立つ復元が印象的。迫力あるサイズ感が伝わる描写。
学研LIVEのケツァルコアトルス


色味はちがいますが、とさかの形や大きく広げた翼のシルエットはよく似ている印象。
| 図鑑名 | 表現内容 |
|---|---|
| 学研LIVE | 「飛べたかどうかは、まだよくわかっていません」 |
| 小学館NEO | 「こういう飛び方なら飛べたかもしれない」と、研究の仮説をイラストで紹介 |
| 講談社MOVE | すでに大空を舞っている姿で描かれている(※飛べた前提) |



「えっ、飛んでたかどうかもわからないの!?」と私が驚いていると、
横で息子がひと言。
「飛んでるほうがかっこいいけぇ、飛んだってことにしようや」
……たしかに、そのほうがロマンがありますよね。
みなさんは、空を飛ぶケツァルコアトルス、ありだと思いますか?🦅
参考リンク(仕様確認用)
図鑑ごとの「伝え方」はこんなに違う
図鑑は、どれも同じことが書かれているわけではありません。
同じ恐竜でも、
- 写真や史実を重視する図鑑
- 迫力あるイラストで魅せる図鑑
- 豆知識や解説をたっぷり入れる図鑑
など、出版社ごとに “見せたい世界” が大きく異なります。



子どものハマり方にも影響してくる部分ですね
🦖ヴェロキラプトル|化石から伝わる“プロトケラトプスとの闘いの瞬間”
たとえば、ヴェロキラプトルのページ、「プロトケラトプスが争っていたとされる有名な史実」も、
図鑑ごとに伝え方が違いました。


講談社MOVE
※画像はイメージ
講談社MOVE
見開きいっぱいに化石写真を掲載。
「生きたまま闘っていた瞬間」を感じさせる、迫力重視の構成です。


学研LIVE
※画像はイメージ
学研LIVE
化石写真に加えて、爪がプロトケラトプスの頭にかかる部分を拡大解説。
史実部分は「これが闘っていた証拠!」と、観察ポイントとして伝えています。


小学館NEO
※画像はイメージ
小学館NEO
化石写真はコンパクトに紹介しつつ、
「映画でも有名になった」などの背景も掲載。
学びとエンタメのバランスがとれた構成です。
講談社MOVEはその場の“瞬間”を、学研LIVEは「証拠」を、小学館NEOは「物語」を伝える——
3冊を並べて読むと、同じ化石でもまったく違う印象を受けるのが面白いところです。



どの図鑑も正しいけれど「伝えたい視点」がちがうんです。だからこそ見比べて読むと「図鑑っておもしろい!」と親子で気づきが広がります。
フクイベナートル|“分類の揺れ”が図鑑でどう現れる?
近年日本で発表された新しい恐竜・フクイベナートル。
研究が進行中の恐竜だからこそ、
図鑑ごとに“どの段階の分類を採用しているか”が異なる のが特徴です。
フクイベナートルは発見後2016年に発表され、
当時はコエルロサウルス類のなかまとされてきました。



2022年の研究発表で
フクイベナートルって「テリジノサウルス類に近い特徴を持つ恐竜」って言われるようになった んよね。



そうなんです。
ただし、この“新しい復元の姿”で掲載されている図鑑は、
いまのところ講談社MOVEだけ なんです。
3冊を実際に比べてみると、次のような違いがありました。
3冊は発行時期や編集方針がちがうため、分類の扱いにもそれぞれ特徴があります。
| 学研LIVE | 小学館 NEO | 講談社 MOVE |
|---|---|---|
| 全身骨格の写真のみ掲載 2023年9月1日発行 | 当時は発行が古かったため掲載なし 2015年4月20日発行 | コエルロサウルス類のなかまと掲載 ↓ 2016年11月16日特装版 ↓ テリジノサウルス類のなかまと掲載 2024年11月26日新訂二版 |
小学館NEOは、フクイベナートルの発表(2016年)と改訂時期が重ならず、
単に掲載が間に合わなかっただけ で、情報が古いというわけではありません。
対して学研LIVEは、発表直後の新版でありながら、
あえて分類を記載しない方針 をとっています。



分類にはどうしても“揺れ”があって、
それが図鑑ごとの性格がでますね。
フクイベナートルは、三社の編集方針がもっともよく見える好例でした。
どの図鑑にのってる?3冊を比較してみました
「この恐竜、図鑑にのってる?」
アニアで遊んでいると、ふと気になるそんな疑問。
我が家では、新版学研・小学館・講談社の3社の恐竜図鑑を使って、
アニアの恐竜16体がそれぞれ載っているかどうかを実際に調べてみました!
🔍掲載チェック表|アニア16体×図鑑3冊
| 恐竜名 | 新版学研LIVE | 小学館NEO | 講談社MOVE |
|---|---|---|---|
| ティラノサウルス | |||
| スピノサウルス | |||
| フクイベナートル | ※特集ページのみ掲載 | ||
| ヴェロキラプトル | |||
| テリジノサウルス | |||
| スティギモロク | |||
| トリケラトプス | |||
| ステゴサウルス | |||
| アンキロサウルス | |||
| パラサウロロフス | |||
| ブラキオサウルス | |||
| ケツァルコアトルス | |||
| プテラノドン | |||
| ピロラプトル |
※掲載恐竜はすべて学名ベースで構成されています(キャラクター名は登場しません)。



実際に調べてみて感じたのは「全部の恐竜が載っている1冊は存在しない」ということ。だからこそ、図鑑を比べて読む楽しさが生まれるんだなと思いました。
\ 🔍 比較してみてわかったこと /
全部の恐竜が1冊で網羅されるわけではないので、結局は「どの図鑑と付き合うか」の選び方がポイントになります。
そこで、実際にわが家でどう使い分けているかをご紹介します。
📚 わが家の図鑑の使い分けは、こんな感じです
- 学研LIVE:図鑑に慣れるまでの間の“慣らし”として大活躍。
特にDVDとAR、付属の恐竜ポスターが息子のお気に入りでした。 - 小学館NEO:図鑑に慣れてきてからはほぼコレ1本で完結。
読みごたえもあり、学年が上がっても長く使えそうな一冊。 - 講談社MOVE:小学館NEOに載っていない恐竜や、もっと見たい・知りたいときの補完用。
バトル感が強いページは学研LIVEとあわせて「調べて納得」するために使っています。



図鑑って「どれがいいか」じゃなくて、
“どう組み合わせて使うか”が大事なんだなと実感しています📘✨
図鑑によって「のっている恐竜」や「見せ方」がちがうので、
1冊だけじゃなく、複数を見比べると気づきが倍増します。
そして、何より大事なのは——
「どの図鑑が正しい?」よりも、「どれが好き?」で選ぶこと!
子どもの目線に合った図鑑が、きっと“調べたい”気持ちを育ててくれます📖✨
まとめ|おもちゃ遊びから、“知りたい!”を育てよう
アニアの恐竜フィギュアでたくさん遊んで、
その「なんで?」を図鑑で調べて、さらに見た目を比べてびっくりして——。
おもちゃ遊びは、こうして“知りたい気持ち”の入り口になるんだなと実感しました。
特に今回のように、
- 背びれの形が気になったスピノサウルス
- 羽があるかないかで驚いたヴェロキラプトル
- 図鑑ごとに分類が違っていたフクイベナートル
など、「へえ〜!」と思える発見の連続でした。
図鑑は“正解を教える本”ではなく、
親子で「見て、話して、気づく」ためのツール。
まずは手に取りやすい1冊からでも、
お子さんの「知りたい!」を育てる心強い味方になると思います📚✨



最初の一冊に迷ったら学研LIVE、
長く使うなら小学館NEO、
恐竜に夢中な子には講談社MOVE。
どれも良さがあるので“親子で一緒に選ぶ”のがおすすめです!
図鑑はこちらからチェックできます
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