📘5歳で読んだ『カラーモンスター きもちはなにいろ?』|モヤモヤは色で整理!気持ちを言葉にするための導入絵本レビュー

タイトル:カラーモンスター きもちはなにいろ?
作・絵:アナ・レナス
訳:おおとも たけし
出版社:永岡書店
発行日:2020年2月20日
対象年齢:幼児向け,小学校低学年,小学校中学年,
ISBN:978-4522802182

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目次

あらすじ

カラーモンスターは、自分の気持ちが混ざってぐちゃぐちゃな状態。女の子が登場し、感情を色に例えて「青=悲しい」「赤=怒り」「黄色=うれしい」「緑=穏やか」「黒=不安」と、小瓶に分けて整理してあげます。最終的にモンスターは「ピンク=やさしさ・愛」など新たな温かい気持ちにも出会います。

読んで感じたこと

正直に言うと、最初は「心を整理する」なんて考えもせず、ただ楽しく読むだけの絵本でした。
というより、「なんで心を整理する必要があるのかな?」と、どこかひっかかる思いもありました。

人間って、笑うときもあれば、悔しくて泣きたくなる時もあるし、モヤモヤして思わず「ぎゃー!」となってしまうこともあります。
そんな自然な気持ちを、あえて“整理する”必要ってあるのかな?と考えながらページをめくっていました。

5歳の息子は「フクザツ」という言葉も知らず、そこから説明をスタート。
癇癪を起こすときもありますが、我が家では「エネルギーチャージが欲しかったんだね」と抱きしめると落ち着くことが多く、
この絵本が必要になるのはどんな時なんだろう……と思いながら読んでいたのが正直なところです。

でも、じぶんの気持ちを色に分けて、「いまどんな気持ち?」と尋ねることは、
言葉で感情を表現しきれない子どもにとって、やりやすいステップなのかもしれません。

また、読み進める中で印象に残ったのは、「怒る気持ち」を説明する場面。

“でもわたしはあなたにやさしくするわ。
そうすればあなたのいかりはきっときえてゆくとおもうの。”

──この一節には、ぐっときました。

怒っているときに、やさしくされると、心がふっとほどける感覚。
そうだった、わたしもそうだった、とあらためて思い出しました。

5歳の息子はというと、2回ほど読むうちに「あの絵本また読もうよ」というように。
特に好きなのは、ニナが「ちょっとまって!もうひとつたいせつななにかをわすれてるきがする」と言う場面。
「なんか、うれしくなるんだよね」と、にっこりしていました(笑)
その理由は……ここはぜひ、実際に手にとって読んでみてくださいね。

感情に名前をつけること。
そして、誰かと共有すること。
それが“心を整理する”ってことなのかもしれません。

読み終わったあと、「今、どんな色の気持ちかな?」と聞いてみることで、
親子で気持ちを伝え合うきっかけになる一冊だと感じました。

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより

  • Amazon:★4.5〜5が中心/高評価多数
  • 楽天:★4.5〜5中心/感情教育としての評価高
  • 絵本ナビ:落ち着いた好評価/大人の読者も多い
  • 読書メーター:賛否あり/共感派と懸念派が分かれる傾向

✅ ポジティブな評価(共通点)

観点主な内容出典例
🎨 感情の“見える化”色で感情を整理する構成が子どもにわかりやすい全サイト共通(特にAmazon・楽天・読メ)
🧒 子どもが自分で読む・気持ちを話す癇癪持ちの子が落ち着いた、気持ちを言葉で言えるようになったAmazon・楽天
👩‍🏫 教育・福祉現場でも活用保育園、療育、読み聞かせの場で高評価Amazon・絵本ナビ・読メ
💗 大人にも刺さる元メンヘラ、母親の心に響く、癒されるAmazon・読メ・絵本ナビ
📘 ピンクの感情が話題に名前をつけず、読者に委ねる余白が好印象絵本ナビ・読メ

⚠️ 懸念・中立的な評価

🎭 色の固定観念への不安青=悲しい、黒=不安などに違和感、押しつけに感じる人も楽天・読メ(複数)
📖 文体の読みにくさ「〜だわ」口調に違和感、訳にクセありAmazon・楽天
🤔 読み聞かせへの迷いシンプルすぎて“地雷絵本”と感じる人も読書メーター)

💡 印象的なレビューからの名言集(抜粋)

  • 「気持ちの救急箱みたいな1冊」【Amazon】
  • 「絵本だけど、人生の学びになる」【楽天】
  • 「“愛の気持ちは何色?”に大人がじんわり」【絵本ナビ】
  • 「ピンクのページ、子どもが“だいすきの気持ちだね”って」【読書メーター】
  • 「感情の整理って、定年見据えたオッサンでもむずかしい」【読書メーター】

『カラーモンスター きもちはなにいろ?』は、感情を「色」で整理するというユニークな発想で、親子や教育現場、大人の心にもそっと寄り添う絵本です。

色と感情の結びつけ方に戸惑う声もありますが、だからこそ読み終えたあとに、
「じゃあ、いまの自分は何色かな?」と考えてみる時間も大切

あなたの気持ちにぴったりの“色”を、自分で決めてみるのもいいかもしれませんね。

こんなときにおすすめ

  • 癇癪・イヤイヤ期に悩んでいるときに
     → 気持ちが「ごちゃごちゃ」になるのは自然なこと。色で整理する方法を親子で試せます。
  • 子どもが感情の名前をうまく言えないときに
     → 「かなしい?」「うれしい?」と質問する代わりに、「今日は何色かな?」と聞いてみて。
  • 気持ちを言葉にする練習をしたいときに
     → 感情と言葉をつなぐ、はじめのステップにぴったりの絵本です。
  • 親子の会話がうまくかみ合わないときに
     → 絵本を通じて“今の気持ち”を色で伝え合うだけで、理解が深まることも。
  • 保育園・学校・療育などでSST(感情教育)に取り入れたいときに
     → 読み聞かせ後に“自分の気持ちの色を描いてみる”アクティビティもおすすめ。
  • 大人自身の気持ちに余裕がないときに
     → 自分の心も「ぐちゃぐちゃしてるな」と思ったら、読みながら整理してみませんか。

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