【レビュー】『おっぱいのひみつ』は恥ずかしくない!幼児向け性教育絵本の決定版

こんにちは、絵本ブログ“ネズミック”の管理人です🐭

今回は、ちょっぴり恥ずかしくて、とても大切な「おっぱい」のことを、子どもにもわかる言葉で伝えてくれる科学絵本をご紹介します。

それがこちら👇
『おっぱいのひみつ』(かがくのとも傑作集/柳生弦一郎さん)


目次

子どもからの素朴な疑問、どう答える?

ある日、5歳の息子がモジモジしながら私にこんなことを聞いてきました。

「母ちゃん、なんでおっぱいってふくらんでるの?」

一瞬どきっとしましたが、これはとても自然な疑問。
“知りたい”という気持ちは、からだのどの部分であっても大事にしてあげたいと思っています。

でも、いざ図鑑を開いてみても…「乳腺」すら載っていない!

そんなときに出会ったのが、この絵本でした。

『おっぱいのひみつ』はどんな本?

柳生弦一郎さんによる『おっぱいのひみつ』は、子どもにとって身近で不思議な「おっぱい」について、ユーモアとあたたかさをもって教えてくれる科学絵本。

冒頭から

「あっ!おとこのひとがブラジャーしてる!」

という大胆な一文でスタート!
もう子どもの目はキラキラです(笑)

男の人にもおっぱいはあるのに、どうして母乳が出ないの?
赤ちゃんがいないのに、お母さんのおっぱいがふくらむのはなぜ?

そんな「なんで?どうして?」に、やさしく寄り添う言葉とイラストで応えてくれます。

ミルク育児にもやさしく寄り添う一冊

『おっぱいのひみつ』がすばらしいのは、母乳育児だけでなく、ミルクで育った子どもたちやママたちへの心くばりも忘れていないところ。

巻末には、小児科医・山田真先生のメッセージつき。

「ぼく(わたし)はおかあさんのおちちをのんでいないんだ」って、ざんねんがったりする必要はないんだよ。

母乳でもミルクでも、どの子もどのお母さんも大切なんだと伝えてくれる一文です。

著者プロフィール|やぎゅう げんいちろう さんってどんな人?

柳生弦一郎(やぎゅう げんいちろう)さんは、子ども向けに「からだのふしぎ」をわかりやすく伝える絵本を数多く手がけてきた作家さんです。

代表作には、

  • 『はなのあなのはなし』
  • 『かさぶたくん』
  • 『あしのうらのはなし』
  • 『あたまのなか』

など、福音館書店の「かがくのとも」シリーズで刊行された名作がずらり。

どれも子どもたちの「なんで?」「どうして?」という素朴な疑問に寄り添いながら、ユーモアとやさしさでからだの仕組みを教えてくれる絵本ばかりです。

ネズミック的には、“こどもとママのヒーロー”と呼びたい絵本作家さん。

体のことを知るって、ちょっとドキドキして、でも大切。
そんなときに頼れる一冊を探すなら、柳生さんの絵本がいちばんです🐭

【関連記事🐭📖✨️】子どもが鼻にものを詰めちゃう…そんなとき読んでほしい!『はなのあなのはなし』レビュー

読み聞かせのタイミングと対象年齢は?

公式には「4歳から」と書かれていますが、読者レビューでは3歳ごろから反応を示すお子さんも多い様子。

ふざけて「おっぱい〜!」と大声で叫びはじめる時期──
その少し後が、いちばんいい読みどきかもしれません。

\ 年齢の目安はこちら👇🐭(あくまで参考としてご覧ください) /

読んであげるなら:4歳からじぶんで読むなら:5歳から
※こちらの年齢は、管理人実体験に基づく目安ですご了承ください。

読み聞かせのコツ|「あなたは大切な存在だよ」と伝える時間に

絵本の中には、子どもが笑ってしまうようなセリフがたくさん!

だからこそ、恥ずかしがらずにテンポよく読んであげるのがおすすめです。

そして最後のページにある問いかけ──

「きみたちはどんなあかちゃんだったのかな?おかあさんにきいてみよう。」

ここでは、ぜひぎゅっと抱きしめて
「あなたは世界一かわいい赤ちゃんだったよ。今もずっと大好きよ」
と伝えてみてくださいね。

口コミ・レビューから見える反応

楽天レビューの口コミをまとめました。

購入者(3歳女児のママ)
妹が生まれて、おっぱいに興味を持ったみたいなので購入しました。とてもわかりやすかったらしく、何度も読んでとせがまれました! 

購入者(授乳中のママ)
下の子におっぱいを飲ませている最中だったので、上の子に読んであげました。面白がりながらも、内容にちゃんと向き合ってくれました。

購入者(2歳半のお兄ちゃん)
弟が生まれたタイミングで読みました。まだ少し早かったようですが、内容には少しずつ興味を持ってくれているようです。

🧸 ネズミック的まとめのひとこと🐭
下の子の誕生や授乳のタイミングなど、「知りたい気持ち」が芽生えたときが、この絵本の出番。タイミングが合えば、子ども自身がしっかり受け止めてくれますよ。

まとめ|『おっぱいのひみつ』は性教育のはじめの一歩に

体のしくみを知ることは、「自分を大切にすること」につながります。

柳生さんの絵本は、恥ずかしさを笑いに変えながら、
でも本当に大切なことをまっすぐに伝えてくれる名作ばかり。

『おっぱいのひみつ』は、そんな柳生作品の中でも、親子の心に深く届く一冊です。
本屋さんや通販で見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。

📘 書籍データ

  • タイトル:おっぱいのひみつ
  • 著者:やぎゅう げんいちろう
  • 出版社:福音館書店(かがくのとも傑作集)
  • ISBN:978-4-8340-1063-5
  • 対象年齢:4歳ごろ〜
  • ページ数:28ページ/サイズ:26×23cm


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

広島在住。O型、水瓶座。釣り好きな夫と、やんちゃな息子との3人暮らし。
年間300冊の絵本を読み聞かせる絵本マニアで、40代の主婦ブロガーです。
広島弁まじりでしゃべる、くつしたキャラの相棒「くつしたん🧦」との掛け合いもお楽しみください🐭×🧦

目次