現在サイトのカテゴリ整理中のため、一部の記事が正しいカテゴリに入っていない場合があります。 閲覧はできますので、どうぞごゆっくりご覧ください。

二人目が生まれたとき、上の子の涙に寄り添いたいときに読む絵本『ちょっとだけ』

今回ご紹介するのは、瀧村有子さん・鈴木永子さんによる絵本『ちょっとだけ』。
赤ちゃんが生まれ、お兄ちゃん・お姉ちゃんになった子どもが、少しずつ「自分でできること」を増やしながらも、心の奥では「ママに甘えたい」という気持ちを抱えている姿を描いた物語です。

二人目を迎える喜びの裏で、上の子が感じる寂しさや戸惑い――。
この絵本は、そんな揺れる気持ちにやさしく寄り添ってくれます。

読めば、ママの胸にも「ちょっとだけ」涙があふれるかもしれません。
二人目を迎えるご家庭や、上の子の赤ちゃん返りに悩んでいる方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

\ きょうだい育児に悩んだら、まずはこの一冊を👧👶

¥1,320 (2025/10/18 04:30時点 | Amazon調べ)
目次

『ちょっとだけ』ってどんな絵本?

『ちょっとだけ』は、二人目が生まれたときの上の子の気持ちを、やさしく描いた絵本です。
お姉ちゃんになったなっちゃんの“がんばり”と“甘えたい気持ち”の両方に寄り添ってくれる物語です。

あらすじ

なっちゃんのおうちに、赤ちゃんがやってきました。
ママは赤ちゃんを抱っこしていて、手をつなぎたいのにできない。
牛乳を注いでほしくても、ママは手が離せません。

そんな日常のなかで、なっちゃんは「ちょっとだけ」自分で頑張ってみます。

  • ママのスカートを ちょっとだけ つかんで歩く
  • 牛乳を ちょっとだけ 注ぐことができる

小さな成功を積み重ねて、少しずつ“お姉ちゃん”へと成長していきます。

心に残る場面

頑張りながらも、本当はママに甘えたい気持ちを抱えていたなっちゃん。
その気持ちがあふれて出た言葉が――

「ママ、ちょっとだけ、だっこして」

するとママは答えます。
「ちょっとだけじゃなくて、いっぱい だっこしたいんですけど、いいですか?」

この場面は、子どもにとってもママにとっても忘れられない特別な時間。
読み聞かせるママ自身の心にも、やさしい涙を呼び起こしてくれます。

ネズミック

この一言に、親なら誰もが胸をつかまれるはず。

読むときに大切にしたい視点

『ちょっとだけ』は、子どもを“理想のお姉ちゃん像”に押し込める絵本ではありません。
むしろ、「子どももママも、がんばりすぎなくていい」と伝えてくれる一冊です。

読むときに意識したいのは、この3つ👇

  • 我慢を美化しない
    「できたこと」よりも、「がんばろうとした気持ち」に目を向けてあげましょう。
  • 気づいてもらえた安心を大切に
    なっちゃんの「ちょっとだけ」が報われるのは、ママに気づいてもらえたから。
    子どもにとっては、この「気づいてもらえた」という安心が何より大きいのです。
  • 気持ちを話すきっかけにする
    読み終えたあとに「◯◯ちゃんもこういう気持ちになったことある?」と聞くだけで、子どもが自分の気持ちを言葉にする一歩になります。

こんなときにおすすめです

『ちょっとだけ』は、こんな場面で特に力になってくれる絵本です。

  • 二人目の赤ちゃんを迎えるご家庭
  • 上の子の“赤ちゃん返り”に悩んでいるとき
  • 上の子が「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」をがんばりすぎていると感じるとき
  • ママ自身が育児に余裕をなくしているとき
ネズミック

読み聞かせを通じて、親子で「ちょっとだけ」気持ちを寄り添い直す時間を持てるはずです。
それだけで十分、心がラクになる一冊です。

対象年齢は?

対象年齢は?

福音館書店の公式ページによると、対象年齢は次の通りです。

  • 読んであげるなら:3歳ごろから
  • 自分で読むなら:小学校低学年くらいから

小さな子には読み聞かせで、少し大きくなったら自分で読んで気持ちを言葉にする――。
成長に合わせて何度も読み返せる絵本です。


著者・瀧村有子さんについて

瀧村有子さんは1968年、千葉県生まれの絵本作家で、三人のお子さんを育てながら創作を続けています。

代表作『ちょっとだけ』は、第二子の誕生後に感じた“上の子のけなげな姿”をきっかけに生まれました。
小さな体で一生懸命に頑張る姿に「ありがとう」と伝えたい気持ちや、「まだ甘えたいんだよ」という心の揺れを、母親としての体験から丁寧に描いています。

『ちょっとだけ』は福音館書店の「こどものとも」での作品募集を経て出版され、現在ではフランス語・韓国語・台湾語などにも翻訳され、世界中で読まれています。

これまでの作品には――

  • 『ちょっとだけ』(2007年)
  • 『てのひら』(2010年)
  • 『そっと』(2016年)

といったタイトルがあり、いずれも「子どもの気持ちに寄り添う」ことを大切に描いた絵本です。

これまでの作品

瀧村さんの絵本は、どれも子どもの気持ちに寄り添う内容が特徴です。
代表的な3作を比べてみましょう。

スクロールできます
商品テーマあらすじの概要
ちょっとだけ書影
ちょっとだけ
第二子誕生後の家族の成長
お姉ちゃんになった女の子が“ちょっとだけ”頑張る姿

てのひら
幼い子の不安の受けとめ幼稚園を怖がる娘に、てのひらのおまじないをかける話
そっと書影
そっと
子どもの力加減や思いやり強くにぎりすぎず“そっと”することの大切さを学ぶ話

どの作品も共通して「子どもの小さな気持ちを大切にする」ことをテーマにしています。

ネズミック

育児に悩むとき、親子の距離感に迷うとき、きっと寄り添ってくれる一冊になりますよ!

まとめ|「ちょっとだけ寄り添う気持ち」で十分

『ちょっとだけ』は、二人目の赤ちゃんが生まれて、上の子が「ちょっとだけ」自分でがんばろうとする姿を描いた絵本です。
でも本当に大切なのは、「がんばりなさい」ではなく――
がんばっている気持ちに気づいてもらえること

読み終えたあとには、子どもに
「◯◯ちゃんも、こういう気持ちになったことある?」
と、そっと聞いてみてください。
答えが返ってこなくても大丈夫。ただ聞いてあげるだけで、子どもは安心できます。

親も子どもも、これ以上の我慢や無理をする必要はありません。
「がんばってるね」と声をかけたり、「ママも大変なんだよね」と気持ちをこぼし合いながら――
“ちょっとだけ” “ちょっとずつ”寄り添っていけばいいのです。

ぜひ親子で読んで、やさしく寄り添う時間を持ってみてくださいね。

\✨ 各ストアの価格・在庫をチェック 📕🐭 /

¥1,320 (2025/10/18 04:30時点 | Amazon調べ)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

広島在住。O型、水瓶座。釣り好きな夫と、やんちゃな息子との3人暮らし。
親子で600冊の絵本をめくってきた時間をブログに綴っています。
広島弁まじりでしゃべる、くつしたキャラの相棒「くつしたん🧦」との掛け合いもお楽しみください🐭×🧦

目次