動物図鑑を、みなさんはどんなふうに活用していますか?
実際に図鑑を開いて子どもと過ごしていると、
動物図鑑は「動物を見るためだけの本」ではなく、
大きさ・速さ・時間といった“数字の感覚”が身につく本でもあると
感じるようになりました。
この記事では、
日常の中で楽しみながら数字にふれられる
動物図鑑のおすすめの読み方・使い方のポイントを
まとめています。
動物図鑑は、日常とつなげて読むとおもしろい理由4つ
理由① 数字を「体感」に変えられる

動物図鑑に書かれている「走るスピード」は、
ただの数字として読むよりも、
暮らしの中で重ねてみると、
一気に実感のあるものになります。
車に乗っているとき、スピードメーターを見ながら、
「いまはカバの速さ(時速30km)」
「これはユキウサギの速さ(時速80km)」
「チーターだったら、もっと速いね(時速80〜130km)」
と話してみます。
数字だった情報が、
体の感覚や驚きと一緒に残っていきます。
交通ルールと動物の速さの話
「じゃあ、チーターの速さで走ってみて?」と
お願いされることもあります。
高速道路では「いまがチーターの速さだよ」と教えてあげられますが
そうもいかないときももちろんあります。
そんなときは、
「ここではそのスピードで走っちゃいけないんだよ」と、
道路標識の話を少しだけ。
「あの『50』って書いてある看板、見える?」
「あれはね、50kmで走ってね、という合図なんだよ」
動物たちは自然の中で生きているけれど、
人間の暮らしには守るための決まりがある。
そんな“違い”にも、
自然に触れてもらうきっかけになりました。
理由② 大きさを比べることで、世界が広がるから
動物図鑑には、体長や大きさの目安が載っています。
それを見たあとで、ふと子どもの体を見ると、
自然と「比べる目」が生まれます。
横になっている子どもの体を見て、
「これはラッコくらいかな(体長100〜130cm)」
腕の長さを見ながら、
「これはコツメカワウソくらいかも(体長41〜64cm)」
図鑑で知った“大きさ”が、
身近な存在と結びついていきます。
理由③ 昼行性・夜行性で動物の活動時間を知る
動物図鑑を見ていると、
その動物が昼に活動するのか、夜に活動するのかが書かれています。
「昼行性」「夜行性」という言葉を知ることで、
1日の時間の流れを、
動物を通して考えられるようになります。
「この動物は夜に元気なんだって」
「だから、昼間は寝ているんだね」
そんな会話をしながら、
時計を見たり、夕方や夜の時間帯と重ねてみたり。
動物を基準にして時間を見ることで、
「朝」「昼」「夜」という言葉が、
ただの区切りではなく、
活動の違いとして実感できるようになります。
動物図鑑は、
1日の中の時間の流れや生活リズムを、
自然に感じるきっかけにもなっていると感じます。
理由④ 冬眠から、月や地域の気候を知る

動物図鑑には、
何月ごろに冬眠するのか、
どの季節に活動が落ち着くのか
といった情報も載っています。
「この動物は、そろそろ冬眠に入るんだって」
「じゃあ、もうすぐねんねの季節だね」
そんなふうに、
図鑑の情報をカレンダーや季節の話と
重ねていくことができます。

たとえば、冬眠というと
12月〜3月の寒い季節を思い浮かべがちですが、
ブーラミスのように、
5月〜9月ごろに冬眠する動物もいます。
これは、
ブーラミスが暮らすオーストラリアが
南半球にあり、
日本とは季節が逆になるためです。
同じ「冬眠」でも、
地域が違えば、季節の感じ方も変わる。
そんな発見を通して、
月や気候のちがいにも目が向くようになります。
動物図鑑は、
1年という長い時間の流れや、
世界の季節の広がりを知る入り口にも
なっていると感じています。
我が家のどうぶつ図鑑の読み方
動物図鑑の良さは、
知識を覚えられることだけではありません。
我が家では、
子どもがフィギュアやお気に入りのぬいぐるみを手にしているときに、
そっと図鑑を開くことがあります。
たとえば、コツメカワウソのフィギュアを持っていたら、
図鑑のページを開いて、
「コツメカワウソが好きな食べものは、なーんだ?」
と、クイズのように聞いてみたり。
また別の日には、
息子の腕をそっと触りながら、
「このくらいの大きさなんだよ」と体長の話をしてみたり。
正解を求めなくても、
最後まで聞かなくても、
「話してみる」だけで十分。
図鑑で知ったことが、
遊びや会話の中で自然に使われていく。
それだけで、
図鑑はもう“読んだ”と言えるのかもしれません。
まとめ
動物図鑑は、
動物を見るだけの本ではありません。
速さや大きさ、時間や季節。
図鑑の中の数字は、
暮らしの中で重ねてこそ意味を持ちます。
図鑑を読んだら、
そのまま少しドライブへ。
ページの外に出たところから、
図鑑のつづきが始まります。
最後に|今回の読み方で楽しめた動物図鑑
最後に、
今回ご紹介した読み方で、
実際にわが家が使っている動物図鑑を紹介します。
わが家にあるのは、
学研の動物図鑑だけです。
でも、
速さ・大きさ・活動時間・冬眠の時期など、
今回の記事で触れた
「数字の感覚」に関する情報は、
この一冊で十分に楽しめています。
学研の図鑑を読んで感じたこと
- 多くの動物について、体長や体重が数字でわかりやすく載っている
- 大きさを比べたり、身近なものと重ねたりしやすい構成です。
- 走る速さは、代表的なスピードを持つ動物が中心に掲載されている
- すべての動物ではありませんが、速さの違いを数字でイメージするには十分だと感じています。
- 動物によっては、本物の大きさがわかる特集ページがある
- 「実際はこんなに大きいんだ」という気づきにつながります。
- 「動物園で見てみよう」というポイントがあり、観察の視点がわかる
- 動物園に行く前にチェックしておくと、どこを見たらいいかがイメージしやすくなります。
ネズミック完璧なデータ集というよりも、
日常やおでかけとつなげて楽しみやすい図鑑だと感じています。
「どの図鑑が一番いいか」より、
今ある図鑑をどう使うかで、楽しみ方は大きく変わると感じています。
そんなふうに、
速さ・大きさ・時間を日常に重ねやすいと感じたのが、
わが家で使っている学研の動物図鑑です。
図鑑は、
何冊もそろえなくても大丈夫だと思っています。
一冊の図鑑を、
暮らしの中に連れ出してみるだけで、
学べることはたくさんあります。













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