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あるはれたひに

この記事は、大型版『あらしのよるに』シリーズのレビュー連載です。
第2回として、②巻『あるはれたひに』を紹介します。

目次

あらすじ

\ この絵本の特徴はこの3つ!

  • 正体を知ったあとに試される友情が、胸に迫る
  • 本能と約束のあいだで揺れる緊張感ある展開
  • 答えを押しつけず、親子の対話が生まれるラスト

嵐の夜に出会い、正体を知らないまま心を通わせたヤギとオオカミ。
別れの日に「あるはれたひに またあおう」と約束します。
そして迎えた晴れた日、互いが“天敵”だと知った2匹は、友情と本能のあいだで大きな選択を迫られるのです。

読んで感じたこと

5歳の息子と一緒に読みました。
前作『あらしのよるに』でヤギとオオカミの衝撃的な出会いを体験していたので、「再会したら食べられてしまうんじゃないか」と、息子とハラハラしながら、あっという間に読み終えてしまいました。

どちらかというと今回は、
“今度こそ本当に食べられてしまうかもしれない”という、
ドキドキを通り越してお腹の奥がじんじんするような緊張感。

友だちを信じようとするヤギと、
大好物のヤギをいつでも食べられる状況にいながら、
空腹と本能と葛藤し続けるオオカミ。(しかも腹ペコ)
……試されすぎじゃない?オオカミ。

「友だち」って、状況や立場が変わったときにこそ、本物かどうかが試される。
暗やみの中では対等だった2匹が、明るい場所で“名前”や“役割”を与えられた瞬間、関係が一変してしまうのが切なく心に残りました。

だからこそ、
相手をどう見るかを選ぶのは自分自身なんだと、
静かに問いかけられる一冊でした。

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより

4つのサイトのレビューから、この絵本の魅力をぎゅっと整理しました。

楽天レビュー

読者の声

「買って終わり」ではなく、家庭の読書習慣に残る一冊。

  • 子どもが“自分から欲しがる”読書体験につながる
    続きを知りたくて、本を欲しがったという声があり、読書のきっかけになっている。
  • おもちゃより本を選んで良かったと感じる保護者の声
    価格以上に、長く残る価値があると評価されている。

Amazonレビュー

読者の声

「大人が感動して、誰かに贈りたくなる」タイプの絵本。

  • シリーズを通して読むと感動が大きくなる作品
    1巻だけでなく、続巻を一気読みしたことで物語の深さに気づいたという声が多い。
  • プレゼントにも選ばれやすい定番絵本
    感動した体験から、出産祝いや海外の知人への贈り物に選ばれたケースも見られる。

レビュー

読者の声

読み返すたびに、心に残るポイントが変わっていく絵本。

  • オオカミの“我慢”と優しさに共感が集まる
    本能に逆らう姿がいじらしく、「本気で応援したくなる」という感想が多い。
  • 年齢によって反応が変わる成長型の絵本
    5歳ではピンとこなかった子が、7歳で夢中になったという体験談も。

読者の声

物語だけでなく、言葉の余韻まで楽しめる一冊。

  • 友情を「愛情」や「信頼」として深読みしたくなる
    禁断の関係や恋愛になぞらえて読む大人の視点も多い。
  • 印象的なセリフや場面が記憶に残る
    「こんど、いつあう?」など、短い言葉が強く心に残ったという声が目立つ。

こんなときにおすすめ

  • 前作『あらしのよるに』を読んで、続きが気になっているとき
    • 「そのあとどうなったの?」に、しっかり応えてくれる一冊。
  • 5歳前後で“ドキドキするお話”を楽しめるようになった頃
    • ちょっと怖くて、でもやめられない緊張感がちょうどいい。
  • 友だちって何だろう?と考え始めたときに
    • 「信じる」「疑う」「がまんする」気持ちを自然に感じ取れる。
  • 親子で同じ場面にハラハラしたい夜の読み聞かせに
    • 読み終わったあと、会話が生まれやすい物語。
  • シリーズ絵本の“入口”にも、“つづき”にも
    • 1冊でも楽しめて、続きへのワクワクもしっかり残る。

絵本カテゴリ紹介

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この記事を書いた人

子どもの“ことばにならない気持ち”を、
絵本と日々の育児から読み解くブログ「絵本で子育てするママブログ」を書いています。

こだわり強め・天邪鬼気質の息子との毎日で、
「気持ちに寄り添う読み聞かせ」の大切さを痛感。
その経験から、親子の心がふっと軽くなるレビューや、
発達や気持ちの視点を交えた記事を発信しています。

生まれてから読み聞かせた絵本は700冊以上。
ブログでは170冊ほどレビューしています(随時更新)。
“忙しい日でも1分で読めるレビュー”を目指して執筆中です。

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