あらすじ
ブルッキーには、かわいいこひつじがいます。
うたを教えてみたけど、こたえは「めえめえめえ」。
本を読んでも、「めえめえめえ」。
でもブルッキーは、おさんぽに連れていき、お部屋をつくって、本をあげて、
ぎゅっとして、耳のうしろをかいてあげて……。
そんな「めえめえめえ」しか言わないこひつじとの、あたたかいやりとりを描いたお話です。
読んで感じたこと
こたえが「めえめえ」しかなくても、ブルッキーはあきらめない。
それが「わかりあおうとすること」の、最初のかたちなんだと思いました。

ひとつの言葉しか返ってこないのに、愛情は通じている。
そのことが、じんわりと心に残りました。
生後1ヶ月のころ、出産祝いでいただいた大好きな絵本。
赤ちゃんの頃に、お話を聞かせてあげたほか、2歳のころに2回ほど息子と読んだあと、なんとなく「まだ早いかな」と思って、よだれやクレヨンのつかない高いところに保管していました。
いま我が家には、わたしのお蔵入りの大切な絵本棚があります。
普段息子が使っている本棚とは別の部屋にあって、
今では5歳になった息子が、こっそりわたしの部屋に入って
ときどきこの絵本も「読んで」と持ってくることがあります。
子ども向きの絵本だけど、どこか大人が楽しむための絵本という雰囲気をまとうゴフスタインの絵本。
ゆるく、ほがらかな世界観が、すこしずつ息子の手にも届くことが仲間を増やしたようでうれしい瞬間です。
楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより
『ブルッキーのひつじ』は、**「相手が何も返してくれなくても、その存在をまるごと愛する」**という無条件の愛を描いた絵本。
- 子どもには:シンプルな繰り返しと「めえめえ」が楽しく、親子の読み聞かせで自然に寄り添う温かさを体験できる。
- 大人には:子育て・夫婦・親子・介護・ペットとの関係など、様々な「寄り添う関係」に重ねられ、胸に迫る作品。
- 文化的価値:谷川俊太郎さんの詩的な訳、林光さんの歌、遊佐未森さんの曲など、文学・音楽と幅広く愛され続けている。
小さくてシンプルな本なのに、**何度も読み返すたびに愛情の本質を思い出させてくれる「人生の宝物」**のような一冊として、多くの人に支持されています。
楽天レビュー
- 「林光さんの作曲で歌える本」として懐かしむ声があり、歌絵本としての価値が強調されている。
- 子どもが「気に入って枕の下に入れて寝る」ほど大好き、というエピソードも。
- 「ひつじはめえめえとしか鳴かないけど、それでいい」というメッセージに感銘。
- 谷川俊太郎さんの訳を「温かい」「かわいい」と評価。
Amazonレビュー
- 「宝物のような本」「シンプルだけど温かい」と高評価多数。
- 子どもに読んでも大人に響く深さがあり、無条件の愛・寄り添うことがテーマとされる。
- 「子どもが保育園で歌って覚えてきた」という声や、歌との結びつきも。
- 一部では「新版は本が開きにくい」という製本面での指摘もあり。
レビュー
- 「子育ての気持ちと重なる」との声が多く、親子の関係性に重ねて読む人多数。
- 「押し付けるのではなく、その子のままを愛することの大切さ」を感じさせる絵本。
- 「ぴったり寄り添う」シーンに涙ぐむ読者も多い。
- シンプルな線画と詩的な言葉が「無償の愛」を表していると高評価。
- 就職祝いなど、大人へのプレゼントとして選ばれる例も。
- **「言葉ではなく寄り添うことが大事」**という解釈が多く、親子・友情・夫婦・ペットとの関係など幅広い読み方をされている。
- 「何もできなくても、そのままを愛せる」「無償の愛」「友情は余計なものが要らない」といった感想が目立つ。
- シンプルな線画を「詩のよう」「マザーグースみたい」と表現する人も。
- 遊佐未森さんの曲や音楽の授業での歌を通して、この作品を知った読者も多数。
- 「生活が破綻しそうなほど何度も読み返す」「子育てや介護の気持ちに重なる」など、人生の節目に寄り添う本としての側面が強い。
こんなときにおすすめ
- 小さな子どもがお世話遊びをはじめたとき
- ことば以外のコミュニケーションを感じたいとき
- 静かであたたかな絵本を読みたいとき
【関連記事】産後の赤ちゃんは耳は発達!?0歳からはじめた絵本育児のすすめ


えほん『ブルッキーのひつじ』とかわいいグッズ
ブルッキーと彼女の子羊
ブルッキーのこひつじのぬいぐるみは、お子さんのおともにぴったり。
やさしい手触りで、絵本の世界を身近に感じられます。
ブルッキーのこひつじマスキングテープ
絵本のやさしい世界を、そっと日常に。
「ブルッキーのひつじ」から生まれたグッズたちは、見ているだけで心がほっとします。
お子さんと一緒に使ったり、お気に入りの場所にそっと飾っても◎