あらすじ
枯れ葉の下から生まれた5匹のカブトムシ。
その中で一番小さく、のんびりやの「カブちゃん」は、蜜を食べに出かけるのも出遅れてしまいます。せっかく見つけた蜜も、仲間のカブトムシや他の虫たちに分けてもらえず、おなかはぺこぺこ。弱っていたカブちゃんは、やがて小さなアリと出会います――。
小さくても一生懸命に生きる姿を描いた、心温まる物語です。
読んで感じたこと

管理人ネズミックが我が家で読んだようすを紹介しますね。
カブトムシ好きな5歳の息子は、図書館でこの本を見つけた瞬間に表紙から離れませんでした。
「絶対借りる!」と言って持ってきて、読み終えるとさらに「この本欲しい!」と夢中に。
読みながら「がんばれー、がんばれー」と声をかけるほど、小さなカブちゃんの姿に心を寄せていました。
小さなカブちゃんの試練
カブちゃんは小さいせいで出遅れ、蜜を探してもなかなか分けてもらえません。
スズメバチ、カナブン、ちょっと華やかなチョウにまで邪険にされてしまいます。
そんなとき、小さなアリが現れて、空腹のカブちゃんを見て蜜のありかを教えてくれるのです。



ちょうちょさんも優しくないんだよな―



みんな食べるのに必死なんだね。
子どもの視点からすると「チョウが優しくない」と感じるけれど、大人からすると「生きるために必死」という自然の厳しさを感じる。そんな読み取りの違いも、この絵本ならではの面白さでした。
林の世界がリアルに描かれている
この絵本のすごいところは、ただの「虫のお話」ではなく、昆虫たちが生きている林の生態系がきちんと描かれている点です。
クヌギの木に集まるのはカブトムシだけでなく、スズメバチやカナブン、チョウ、さらにはカミキリムシが噛み切って出す樹液のおかげで多様な虫たちが集まる——そんな自然のつながりも伝わってきます。
見どころのラスト
最後は、アリと小さなカブちゃんが力を合わせて戦う場面。
「小さいことは負ける理由にはならない」——そんな強いメッセージが、子どもの心にも響きます。
まとめ
小さいけれど、一生懸命に生きるカブちゃんの姿は、子どもたちの心をぐっとつかみます。
息子のようにカブトムシが好きな子はもちろん、「小さいからこそがんばる姿」を応援したくなる気持ちを育ててくれる一冊です。
楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより
どのサイトのレビューを見ても共通していたのは、「小さな存在を応援したくなるストーリー」と「リアルな昆虫の描写」に心を動かされた、という声でした。
虫が好きな子どもはもちろん、大人も「森の中の生態系」を感じながら楽しめる一冊です。
ただ、今は新品での販売が少なくなっているので、読める場所は中古本や図書館が中心になっています。
高評価:「森や虫の描写がしっとり丁寧で、生態系までよく調べられている」「虫好きの子どもが何度も繰り返し読む」と愛蔵版として評価する声あり。
やや低評価:絵は美しいが、実体験(カブトムシがアリに食べられた記憶)と重なって感情移入しにくかったという感想も。
レビュー
現在、レビューは見当たりませんでした。
絵本ナビレビュー
子どもが「大きなカブトムシの方が強い」と現実と物語を比べる様子が見られた。
自然界の厳しさや虫の特徴を学べる点が評価されている。
応援したくなる展開と、リアルな昆虫描写が印象的。
昆虫好きの子どもには特におすすめ、という声多数。
読書メーターレビュー
現在、レビューは見当たりませんでした
こんなときにおすすめ
- 虫やカブトムシが大好きな子に
カブトムシの世界がリアルに描かれていて、虫好きの子どもは夢中になれます。
自信をなくしがちな子に
小さくても一生懸命に生きるカブちゃんの姿が、「自分も大切な存在なんだ」と感じさせてくれます。
思いやりを伝えたいときに
アリがカブちゃんを助ける場面から、「小さい存在を大事にする心」や「協力する大切さ」を自然に学べます。
自然や生き物の世界に興味をもちはじめたときに
カブトムシだけでなく、スズメバチやカナブン、チョウなど昆虫の生態も描かれていて、自然観察のきっかけになります。
図書館や読み聞かせの場で
応援したくなるストーリーで子どもが声をあげて参加できるので、集団読み聞かせにも向いています。
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