あらすじ
ある朝、小さな女の子ニナは、なんだか気分がモヤモヤ。
泣きたいわけでも、怒っているわけでもないけれど、胸の奥に“いやなきもち”がたまっている気がします。
そんなとき、ニナは「きもちのはかせ」カラーモンスターのもとへ。
「いやな感じは、からだのどこ?」「モヤモヤレベルは、顔文字でいうとどれかな?」
カラーモンスターは、ニナの気持ちを“見えるかたち”にして、そっと整理する手助けをしてくれます。
そして登場するのが、“きもちのきゅうきゅうばこ”。
やわらかい毛布、粘土、深呼吸、体を動かすこと……
ページいっぱいに、モヤモヤした気持ちを落ち着かせるツールが詰まっています。
最後には、ぎゅーっとしてもらって、「いや」と言える“おくすり”ももらって、
ニナの心は、ほんの少しだけ、晴れていくのでした。
読んで感じたこと
5歳の息子と読んだとき、最初に反応したのは「モヤモヤレベル」の顔文字。
「これが“イライラ”の顔?」「ぼくはこれかなあ」と、まるでゲーム感覚で楽しみながら、自分の気持ちに当てはめていました。
子どもって、モヤモヤした気持ちを言葉にするのって本当にむずかしい。
「どうしたの?」と聞いても、「わかんない」「なんでもない」って返ってくること、よくありますよね。
でもこの絵本では、「いやなきもち」を目に見えるかたちにしてくれるから、
息子も「あるある、こういうとき」と少しずつ自分の気持ちを口にしてくれました。
中でも印象的だったのが、“きもちのきゅうきゅうばこ”のページ。
毛布にくるまる、粘土をこねる、ジャンプする…。
実際にページを見ながら、家にあったふかふかの毛布で息子をくるんでみたら、「ああ〜いい気持ち〜」とにっこり。
絵本の中の“おくすり”は、ほんとうに効果があるみたいです(笑)
最後にニナがぎゅーっとしてもらって、「いや」と言えるようになる場面は、
なんだかいつもの我が家を見ているようで、胸があたたかくなりました。
子どものモヤモヤに正解はないけれど、
その気持ちを一緒に見つめて、少しでも軽くできたら、それだけで十分なのかもしれません。
楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより
🔹 モヤモヤの対処まで描かれた“感情の取扱説明書”
前作『きもちはなにいろ?』で気持ちを分類できるようになった子どもたちに、
本作では「そのあとどうすればいいのか?」という対処法をやさしく伝えてくれる絵本として高評価。
「自分の気持ちが上手に整理できない子ども(もちろん大人も)が読むと役に立つ絵本。処方箋のようなアイデアが36通りも紹介されている」
― 読書メーターより
🔹 子どもが自分の気持ちを指差しで伝えるように
「気持ちを伝えるのが苦手な息子が、“この色かな”と指差してくれた。
これから何度も読み聞かせたい」と、感情の“見える化”が親子の対話を助けてくれたという声も。
(楽天ブックスより)
🔹 「いや」と言えることも大事だと気づける
「最後に“いや”といえる薬が出てくるのがいい。
感情を我慢しないで、ちゃんと出すことも大事なんだと心に響いた」
(読書メーター・Amazonレビューより)
🔹 読み聞かせには“大人の工夫”も必要
「小さな子には少しむずかしいけれど、大人が理解して咀嚼して読んであげることで活かせる。
感情の対処法として、親が理解して寄り添う読み方が鍵になる」
(Amazonレビューより)
🔹 読書メーターでもシリーズファンが多数
「冷静なときはこの本のことがわかるけど、怒ってるときは難しい(笑)」というリアルな声や、
「“いや”といえるって大切」「保育園で読んで気に入った」という子ども視点の感想も。
(読書メーターより)
📚 絵本ナビ:レビュー投稿は現在のところなし(2025年7月時点)
こんなときにおすすめ
- 子どもが「なんだかモヤモヤする」と言うけど理由がわからないとき
- 癇癪やイヤイヤなど感情が爆発したあと、落ち着くきっかけがほしいとき
- 入園・進級など環境の変化に不安を感じているとき
- 気持ちをうまく言葉にできない子へのサポートに
- 「いや」と言う練習を、優しく絵本でしてみたいとき
- おうちに“気持ちの救急箱”を作ってみたいと感じたとき
- 子どもだけでなく、自分の気持ちにも向き合いたくなったとき
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