毎晩寝る前に、5歳の息子が必ず開くページがありました。
図鑑のティラノサウルスのページです。
ほぼ1年。
どんな日も、何度読んでも、飽きることなく同じページ。
そして昨日、そのページを
ついに自分の口で音読しはじめました。
「そりゃ毎日読んでいるんだから覚えるよ」と思われるかもしれません。
でも実は、息子はこれまで 自分でページを開いて調べることも、
自分で声に出して読むこともしてきませんでした。
私が読んであげる時間はずっとあったのに、
“自分で読む”という行動には、まったくつながっていなかったのです。
だからこそ昨日の音読は、ただの“暗唱”ではなく、
息子の中で何かがつながった瞬間 のように感じました。
この記事では、そんな息子の姿を振り返りながら、
“自力読み”が起きた理由と、親として気づいたことをまとめます。
①寝る前の“図鑑ルーティン”が1年続いた話

我が家はいつも、寝る前に絵本の時間があります。
布団を敷いて、「寝る前に読みたい絵本もっておいで〜」と言うと、
5歳の息子が必ず手にするのが、なぜか恐竜図鑑。
ほぼ1年、毎晩です。
「いや、絵本じゃないよね…?」と思った時期もありました(笑)
図鑑と一緒にわたしが新しく入手した絵本を読んでいます。
アニアのフィギュアが増えるたび、
大きな図鑑を両手に抱えて、よいしょっと枕元へ。
それからアニアを取りに行き、布団にもぐって「はい読んで〜」。
何読むの?と聞くと、手に持っているアニアの種類と、
そして必ずティラノサウルスのページ。
どんな恐竜を読んだ日でも、
必ず最後に読まれるのはティラノサウルス。
ネズミック「また同じとこ…?」と心の中でつぶやきながら、
眠気と戦いつつ読んでいました。
読む間、息子はティラノサウルスのフィギュアをずっと触っているので、
一見すると聞いていないようにも見えます。
でも、私がサラッと読もうものなら——
「ここ読んだ?」
と、ズルしていないか確認するように、
耳をそばだててくるんです。ぎゃー(笑)💦
図鑑は重たいし細かい字も多く、
40代の母には寝る前の図鑑はなかなかの修行ですが、
そんな“図鑑の日課”が、
気づけばほぼ1年近く続いていました。
②ひらがなは赤ちゃん絵本。カタカナは、興味のあるキャラクター図鑑が最強!


ママ友ともよく話すのですが、
カタカナを覚えるなら 興味のあるキャラクターや図鑑 の力は本当に大きいようです。
ひらがなは赤ちゃん絵本で自然に触れられる一方で、
多くの家庭でぶつかるのが「カタカナの壁」。
でも、息子の場合——
このカタカナを突破したのは 分析多めの昆虫図鑑 でした。


好きな虫の名前を知りたい。
その姿の写真を見たい。
もっと詳しくなりたい。
図鑑には、分析やワンポイント解説など、
子ども心をくすぐる情報がぎっしり詰まっています。
それらがさらに息子の興味に火をつけていきました。
「知りたい!」という気持ちが、
どんな教材よりも強いエンジンになる。
これは本当にその通りだと感じました。
ポケモン好きなら『ポケモン図鑑』、
恐竜やドラゴンが好きなら『最強王図鑑』。
こびとが好きなら『こびと図鑑』。
ゲーム好きなら攻略本だって立派な読み物。
子どもの世界とつながる本であれば、どれでも十分。
“知りたい欲”を満たしてくれる教材に勝るものはありません。
“読む学習”ではなく、 “読みたい気持ち” が育つ。
イラストや写真を見ながら文字をたどるだけで、
無理なく読みの世界に入れる。
「勉強しなくちゃ」という壁を、
さらっと超えてしまうんです。
ひらがなとカタカナが読めるようになると、
子どもの中に “読めるかも” が静かに育ち始める。
息子も、細かいふりがなに目を凝らしながら
最強図鑑も、昆虫図鑑も、本当に熱心に読み込んでいました。
その姿を見て、私は強く思いました。
ひらがなとカタカナが読めるって、
こうやって“世界が広がる”ということなんだ。
③ 索引で調べるのは高度な技術。子どもが索引を引くには?


以前の記事でも書きましたが、
図鑑に慣れていない子は 索引を使わず に図鑑を調べがちです。


たたとえば“テリジノサウルス”を調べたいとき、
索引ではなく図鑑のレイアウト記憶をたどって、
「ティラノサウルスの次あたりにあった気がする…」
という勘で探す。
なぜかというと、
索引をまだ“ひけない”から。
最近になって気づいたのですが、
索引って “あいうえおが言えるだけ” では引けないんです。
たとえば「テリジノサウルス」を索引で探す場合、
小さな子どもには次の4段階が必要になります。
恐竜名を読めないと始まらない。
「タ行の“テ”はどこ?」「トとテはどっちが先?」
——これが意外と難しい。
「テ」→「次の文字順」で並ぶことを理解する必要がある。
索引の「テ」ページには、
- テコドントサウルス
- テスケロサウルス
- テノントサウルス
- テムノドントサウルス
…と続き、ようやく テリジノサウルス が出てくる。
子どもにとっては
「テ → リ」 と確かめながら進む必要があり、
これは実は高度な“検索スキル”。
ページ番号を読めても、
- 前?後ろ?
- 大きい?小さい?
という 数字の大小の概念 が育っていないと、
ページを正しく探せない。



アナログ時計が難しいのも、
この概念がまだ曖昧なことが理由の一つだと気づきました。
つまり、索引をひくのは“総合技術”なんです!
こう並べるとわかりますが、索引には
- カタカナ読字
- 五十音順の理解
- 索引の構造理解
- 数字の大小の理解
- 図鑑の物理的な扱い(重さ・ページのクセ)
こんなに多くの力が必要なんです。
だからこそ、
「索引がひけない → 図鑑のレイアウト記憶で探す」
という行動はとても自然で、
むしろ子どもなりの工夫なんですね。
最後に。


そして最後に、
息子がティラノサウルスのページを索引から
正確に開けるようになった理由がもうひとつありました。
それは——
何度もめくったページに、ほんの少し“クセ”がついていたこと。
息子は「ぼく、一発で開けた!」と得意げでしたが、
そのページだけほんのわずかに開きやすくなっていたのです。
まるで図鑑そのものが、
息子の“好き”に寄り添って
そっと開いてあげたように感じました。
本は触れれば触れるほど手に馴染み、
子どもの記憶といっしょに成長していきます。
毎日開く図鑑が、
子どもの「興味」や「学び」まで
静かに開いてくれる——。
そう思うと、
この1年続いた寝る前の図鑑時間が
ますます愛おしく感じました。
みなさんのご家庭でも、ぜひ“図鑑のある暮らし”を楽しんでみてください。
きっと、お子さんの「好き」がそっと広がっていくはずです。
\ 息子がこの1年間、毎晩欠かさず読んできた恐竜図鑑はこちら /
寝る前に何度も開き、
索引で調べ、ページのクセまでつくほど愛用している一冊です。
恐竜好きのお子さんには、ぜひ手に取ってほしい図鑑です。












