本作は発行から時間が経っており、新品の流通が少なくなっています。購入を検討される方は、中古書店やネットオークション、地域の図書館なども活用してください。
あらすじ
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この絵本の特徴はこの3つ!/- 弱視や複視(ダブルビジョン)の症状を子どもの視点でわかりやすく描いている
- 親や教育者に「早めの気づき」の大切さを伝えてくれる
- 絶版本で入手困難ながらも、知識として価値のある一冊
主人公のジニーは、まわりが「ひとつ」に見えているのに、自分には「ふたつ」に見えてしまいます。文字がふたつ、椅子もふたつ、見えるものがみんな二重に…。それが自分にとっての“ふつう”だから気にしていないけれど、どこかで「やりにくさ」を感じ、戸惑う気持ちが丁寧に描かれています。
本作は、作者ジョージ・エラ・リヨン自身の体験をもとに描かれた絵本です。ジニーは病院で診察を受け、弱視や複視(ダブルビジョン)のしくみを知ることで、「見え方のちがい」を理解し、安心して受け入れられるようになります。
読者にとっても、あまり知られていない“ダブルビジョン”について理解を深められる内容となっており、症状を知る入り口として大切な一冊です。
読んで感じたこと
わたし自身、ド近眼に乱視も混ざっていて、子どもの頃からメガネをかけて生活してきました。
だからこそ「見えにくさを抱えながら過ごす」という感覚には共感する部分があります。
ただ、複視=ダブルビジョンのように「ひとつのものがふたつに見える」症状については、正直これまで深く考えたことがありませんでした。この絵本を通して、自分が知らなかった見え方の世界を知り、子どもたちが日常で感じている「やりにくさ」や「不安」に想像を広げることができました。
ジニーが診察を受けて「そうだったんだ」と安心する姿は、症状を理解することで心が軽くなる瞬間を象徴しているようで印象的です。親としても「もし自分の子どもが同じように見えていたら?」と想像し、早く気づいてあげることの大切さを強く感じました。
あとがきには、眼科医のことばとして
「この時点で眼がおかしいことに気づいてよかった。見過ごしていたら、治療が遅れることは少なくない」
と書かれていました。この絵本はすでに出版社でも品切れとなっており、新品で手に入れるのは難しい状況です。けれども、弱視や複視(ダブルビジョン)について知るきっかけとして、多くの親御さんや教育関係者に読んでほしい、大切な知識を伝える一冊だと感じます。
楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより
親や教育者には「気づくことの重要性」と「周囲の理解の大切さ」を学べる絵本。
子どもには「見え方のちがい」をやさしく伝えられる貴重な一冊。
絶版本で新品はほぼなくレビュー数も少ないが、「知識として価値がある」と評価されています。
楽天レビュー
- 気づきの重要性:「ちゃんと治療すれば治ることも多い。気づいてあげることが大切」
- 病気を意識させすぎない読みやすさ:「病気を強調せずに境遇の不便さを伝えられる。珍しい症状を掘り下げて子どもと一緒に考えられる絵本」
➡️ 「早めの発見の大切さ」と「読みやすさ」が評価ポイント。
Amazonレビュー
- 発達障害の子の説明にも活用された例(「困っていることは声をあげていい」と伝えるために読んだ)
- 専門的な解説付きレビュー:両眼視機能や斜視との関係を詳しく説明し、「知るためのはじめの一歩」と評価。
- 絵本としての完成度も評価:「ストーリー性や絵の魅力が高い」「子どもにも“うまく見えない”ことが伝わる画期的な本」
- ➡️ 「医学的背景の理解」と「絵本としての質の高さ」の両方で価値を認める声が多い。
レビュー
- 初めて知ったという驚き:「ダブルビジョンを知って衝撃だった。作者自身の体験を描いたことが印象的」
- 周囲の理解を広げる視点:「見た目でわからない病気だからこそ、違いに気づくことが大切だと教えてくれる」
- 子どもへの気づきにもつながる:「4歳の子どもも“こんな見え方をする人もいる”と理解できた」
➡️ 「親・教育者の学び」と「子どもにも伝わる」という二重の評価が目立つ。
- レビューがみつかりませんでした。
こんなときにおすすめ
- 子どもの視力や見え方に不安を感じているとき
- 保育園や学校で「友達と違う」ことに気づきはじめたとき
- 親や教育者が、弱視・複視について知識を深めたいとき
- インクルーシブ教育や多様性について話し合うきっかけを作りたいとき
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