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くも

タイトル:くも
作・絵:しおたに まみこ
出版社:偕成社
発行日:2025年8月5日
対象年齢:幼児向け,小学生向け,大人向け
ISBN:978-4033504308

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目次

あらすじ

\ この絵本の特徴はこの3つ!

  • 雲と女の子の“対話”のようなモノローグが広げる想像の世界
  • 油彩ならではの重厚な色彩と光で描かれる、移ろう空と雲の表情
  • 言葉少なめで余韻を残し、4歳から大人まで楽しめる静かで熱い作品

空に現れる大きなくも。その姿を、ひとりの女の子がじっと見つめています。
晴れの日も、雨の日も、夕暮れや嵐の夜も……「くもはなにを考えているのかな?」「楽しいのかな?」「友だちになれるのかな?」と、女の子は心の中で問いかけます。
雲を見つめるまなざしを通して、普段何気なく眺めている空が、少し違って見えてくる──そんな静かで深い時間を描いた絵本です。

読んで感じたこと

しおたにさんの絵本にハマっているのは、まぎれもなく私自身です。これまでは木炭鉛筆で描かれた黒の世界が広がっているのに、その黒には温度があり、ストーリーを丸ごと手に取るように感じられる。不思議で魅力的な作家さんだなあと、読むたびに思います。

そんな熱を帯びた私の読み聞かせに、息子はちょっと気後れしながらも「もう一回」とリクエストしてくれます(笑)。特に『やねうらおばけ』は息子のお気に入りで、読んだ後に一緒に「うんうん、いいよねえ」とニヤニヤした時間は忘れられません。

そして今回の新作『くも』。なんと初挑戦の油彩による作品ですが、その完成度は“初挑戦”とは思えないほど。やっぱり天才だな、とため息が出ます。

「くもと目があったことありますか? わたしはいちどだけあります」というフレーズは、まさにしおたにさんご自身のまなざしのようで、読むたびに「この女の子はしおたにさん本人なんじゃないか」と想像してしまいます。

雲と目が合う──そんな発想はしたことがなかったのに、読んでいるうちにふと空を見上げたくなったり。いつのまにか作品の世界に吸い込まれてしまうんですよね。凧を飛ばして雲に近づこうとする場面には思わずドキッとし、家の前に置かれた凧を見て「きっと雲からのメッセージだ」と想像をふくらませてしまいました。でも同時に「期待はしないでおきます」と言う、その距離感もいい。雲に近づきたい、話してみたい、でも過剰には期待しない──そんな独特の信頼関係を築こうとする姿が愛らしく感じられます。

もちろん5歳の息子も、「あ、雲さんと目があった!」と嬉しそうに話してくれたり、絵本の世界を自分なりに楽しんでいる様子。親子で同じ本を手にしても、響き方や楽しみ方が違うのがおもしろいなあと感じました。

今回も、しおたにワールドに浸れる幸せな読書体験でした。今回は息子の反応をよそに、私が語り出してしまいましたが、新刊を手にできたことそのものが、とても嬉しい出来事でした。

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより

『くも』は、雲と目が合うという斬新な発想で読者をドキッとさせ、初挑戦の油彩で空と雲のリアリティを描き出しています。
可愛さと不気味さが同居する独特の擬人化表現が印象的で、科学的な説明と詩的な語りが融合した物語は、大人にも新しい空の見方を与えてくれます。

雲と目が合う“発想”が生むドキッとする体験

1ページ目を開いた途端、まさに雲と目が合ったようで心をつかまれました!絵本ナビ

  • 「雲と目が合うって感覚、分かる」【読書メーター】

日常の雲を「存在」として意識させる問いかけが、多くの読者の心を動かしています。

油彩表現による空と雲のリアリティ

「まるで写真のようなリアルさ。色の濃淡だけで厚みを表現 楽天/ブクログ

  • 「青空や夕暮れ、嵐の空…時間帯ごとの空気感まで伝わる」【楽天/ブクログ】

初挑戦の油彩によって、雲の質感・光・空気感が豊かに描かれています。

可愛らしさと不気味さが同居する独特の擬人化

  • 「髪の毛のように見えるデザインが素敵」【読書メーター】
  • 「かわいらしさと不気味さが同居している」【楽天/ブクログ】
  • 「ちょっとホラーっぽくも見える」【読書メーター】

雲のキャラクター化は賛否あるものの、“忘れられない独自性”として評価されています。

科学と詩が融合した物語性

  • 「雲は小さな水や氷の集まりだと説明しつつ、不思議な余韻を残す」【Amazon】
  • 「科学的な説明と詩的なつぶやきの融合」【読書メーター】
  • 「読むと雲の見え方が変わる」【絵本ナビ】

単なるファンタジーでもなく、科学絵本でもない。両者を往復する独自の語り口が特徴です

こんなときにおすすめ

  • 空や自然に興味を持ち始めた子どもと一緒に
  • 雲を見上げながら「どんな顔に見える?」と会話が広がります。
  • 静かな時間に親子で絵本を楽しみたいとき
  • ドキドキする冒険物語ではなく、空を見つめるような穏やかな読書時間に。
  • 大人が自分のために絵本を読みたいとき
  • 油彩で描かれた空や雲の表情は、眺めるだけで心が落ち着き、日常の景色が変わって見えます。
  • 科学と詩のあいだを楽しみたいとき
  • 「雲は水や氷の集まり」という事実と、「雲と目が合う」という詩的な発想を行き来できるのが魅力です。

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この記事を書いた人

広島在住。O型、水瓶座。釣り好きな夫と、やんちゃな息子との3人暮らし。
親子で600冊の絵本をめくってきた時間をブログに綴っています。
広島弁まじりでしゃべる、くつしたキャラの相棒「くつしたん🧦」との掛け合いもお楽しみください🐭×🧦

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