こんにちは、ティラノサウルス大好きな息子を育てている母ちゃん、ネズミックです。
今回は、2025年11月に発売された図鑑
『学研図鑑LIVE ライブエクストリーム ティラノサウルス』 を、わが家の目線で深掘りします。
- どんな内容なの?
- 「図鑑って難しそう…」と思っている子でも楽しめる?
- ティラノ好きの子はハマる?
こんな疑問に答えながら、6歳息子の反応も交えて紹介します。参考になったらうれしいです。
エクストリーム ティラノサウルスのみどころは、こんな内容

ティラノサウルスのからだの作りはもちろん、“エクストリームだからこそ深掘りできる話”がたっぷり。
ティラノ好きも、そうでない人も「知るほど楽しくなる」ポイントを紹介します。
①世界の有名標本の写真が美しい
標本番号で呼ばれず「愛称」で呼ばれるティラノたち
ネズミックすごい!恐竜かっこいいわ〜!見惚れちゃう
博物館にある標本は、ふつう「標本番号」で呼ばれることが多いそうです。
でも本誌に登場するティラノたちは、写真も解説も「愛称」で紹介されています。



愛称って、化石を発見した人の名前かの?
たとえば、
発見者や関係者の名前にちなんだもの、購入した人や家族の名前にちなんだもの、
地下水の成分で化石が黒くなった経緯から名付けられたもの…など、由来もいろいろ。



所蔵も博物館だけじゃなくて、コレクターが持っていて場所が公表されていない化石もあるそうですよ。
“完全に近い骨格”がどれほど貴重か、説明を読むほど実感します。
写真が美しいだけじゃなく、「1億年の時間を扱うってこういうことなんだ」と感じさせられる一冊です。
ちなみに本誌では、骨格化石の細かい観察ポイントも掲載されています。
②狩りと食事の仕方が載っている


群れで狩りというとヴェロキラプトルを想像しがちですが、
ティラノも一時的に群れていた可能性があるそうです。
捕まえたあとの獲物の食べ方や、どんな恐竜を食べていたのかも紹介されています。



なんの恐竜も、骨ごと大口で丸呑み…やないのかい!
③え、恐竜の羽毛って羽毛っぽくない・・


ティラノサウルスに羽毛が生えていた可能性がある、という話は有名ですよね。
でも……
図鑑の表紙のティラノの羽毛、どう見ても「毛」に見えません?
ずっとお腹の中に隠していたこのモヤモヤに、
この本はちゃんと答えをくれました。
実は、羽毛にも“進化の段階”があるそうなんです。
「なるほど、だからこう見えるのか!」と思える解説が載っています。
④ティラノサウルス上科の“系統”をかなり網羅している


図鑑LIVEにも「ティラノのなかま」は載っています。
ただ、LIVEはあくまで“ティラノを中心にした入門”として、代表的な仲間を紹介する形です。
一方エクストリームは、ティラノ上科をより細かく扱い、
LIVEに出てくる仲間に加えて、さらに多くの種類が登場します。
しかも、ただ名前が出るだけじゃなく、
それぞれに「研究ノート」コラムが付いていて、もっと深く知りたいに答える構成になっています。



ジュラ紀→白亜紀の順で読めるから、わかりやすいなあ
図鑑LIVEに掲載されていないエクストリームに掲載されている恐竜を表にまとめました。
| 番号 | 恐竜名 | 学研図鑑LIVE | エクストリーム |
|---|---|---|---|
| 1 | ズケンティラヌス | 掲載なし | 掲載 |
| 2 | ダスプレトサウルス・ホルネリ | ダスプレトサウルスで掲載 | 掲載 |
| 3 | ダスプレトサウルス・トロスス | 掲載 | |
| 4 | アジアティラヌス | 掲載なし | 掲載 |
| 5 | テラトフォネウス | 掲載なし | 掲載 |
| 6 | リトロナクス | 掲載なし | 掲載 |
| 7 | アリオラムス・アルタイ | アリオラムスとして掲載(レモトゥスとして小さく名前が書かれ、レモトゥスの絵を掲載) | 掲載 |
| 8 | アリオラムス・レモトゥス | 掲載 | |
| 9 | キアンゾウサウルス | 掲載なし | 掲載 |
| 10 | モロス | 掲載なし | 掲載 |
| 11 | ティムルレンギア | 掲載なし | 掲載 |
| 12 | ストケソサウルス | 掲載なし | 掲載 |
| 13 | ジュラティラント | 掲載なし | 掲載 |
| 14 | エオティラヌス | 掲載なし | 掲載 |
| 15 | キレスクス | 掲載なし | 掲載 |
LIVEには載っていない種類もありますが、共通している内容も多いです。
たとえばLIVEは骨格写真が強く、エクストリームは骨格の見どころや研究の背景が強い。
2冊は“かぶって無駄”ではなく、得意分野が違うので、どちらを持っていても損がありません。
⑤ ティラノの環境から、周りの恐竜までつながっていく
後期白亜紀の北アメリカは、内陸海路によって東西に分断されていた時期がありました。
そのうち西側のララミディア大陸(湿った平原)では、トリケラトプスなど植物食恐竜が栄えていたそうです。



捕食のバトルも息子がよく読んでもりあがってます
ティラノだけで終わらず、「同じ世界にいた恐竜たち」へ広がっていくのが楽しいポイントです。
⑥ ティラノ級(1t超)大型肉食恐竜の“勢力図”もわかる
ティラノ上科がまだ登場していなかった前期ジュラ紀から、
後期白亜紀にかけての“肉食恐竜の勢力図”が整理されています。
ここでもティラノとのバトルが登場するので、
「強い恐竜」好きの子には刺さりやすいです。
小さい子どもと図鑑を楽しむのにおすすめのポイント


6歳の息子と読んでいて「この読み方だと親しみやすかったな」と感じたポイントをまとめます。
① まずは写真や絵を楽しむ
理屈ぬきに、子どもは「好きなページを開く」のがいちばんです。
幼児のうちは細かい説明が難しく感じることもあるので、
写真やバトルシーンのイラストを楽しむだけでも十分スタートになります。
わが家も、最初は「すごい〜!やばい!」と叫びながらパラパラ眺めて終わる日もあります(笑)
でもそれでOK。図鑑に“触れる習慣がまず大事だなと感じます。
② 大人が先に「へえ」と驚く
子どもが楽しむ前に、まず大人が「へえ!」となれる話を拾うのが一番効きます。
たとえば本書の終盤にある研究者インタビューでは、
監修の平沢達矢先生が、学生時代にアメリカで実物化石を研究した際、
骨に筋肉が付いていた痕跡を見つけた話が出てきます。
……ちょっとドキッとしませんか?
「大人が楽しむってどうすれば…」と思いがちですが、
難しく考えず、パッと開いて見つけた内容に「へえ」と言えればそれで十分です。
羽毛の話や、化石の愛称の由来を話したときも、
負けず嫌いの息子が「それ知ってるよ!」と言いながら、
もう一度自分でページを開いていました(笑)。
大人の何気ない「へえ」が、子どもをもう一度図鑑に戻してくれる。
恐竜好きの子との会話が、自然と増えるきっかけになります。
まとめ
『学研図鑑LIVE ライブエクストリーム ティラノサウルス』は、
ティラノサウルスを「かっこいい恐竜」から「考えたくなる存在」へ引き上げてくれる図鑑でした。
世界の標本写真の美しさ、狩りや食事のしかた、羽毛の進化、
そしてティラノ上科の系統や研究ノート。
どれも「知って終わり」ではなく、「なぜ?」を残してくれる構成です。
一方で、写真で直感的に理解できる学研図鑑LIVEの良さも、改めて感じました。
LIVEで恐竜に出会い、エクストリームで深く知る。
この流れがあるからこそ、難しそうに見える内容も楽しめます。
小さい子どもは、まずは写真やイラストを眺めるだけで十分。
大人が「へえ」と感じたことを少し話してあげるだけで、
図鑑はぐっと身近なものになります。
ティラノサウルスが大好きな子に、
「もっと知りたい!」という次の一歩をくれる一冊。
そんな図鑑でした。












