みなさんのご家庭では、使い終わった揚げ油、どうしていますか?
「新聞紙に吸わせて処分」「着なくなった古着に吸わせて処分」なんて方法、よくありますよね。
「凝固剤をいれてそのまま処分」している方も多いかもしれません。
でも、それだけではちょっともったいないんです。
実はその廃油、少し工夫をするだけで【防災用キャンドル】に生まれ変わります。
停電や災害時、あかりがひとつあるだけで安心感はぐんと増すもの。
今回は、凝固剤を使って作る【防災用・廃油キャンドル】の作り方をご紹介します。
廃油キャンドルをおすすめする理由
1. 廃油をムダにしないエコな活用法
捨てるしかないと思っていた廃油や、キッチンで眠っている空き瓶を、暮らしの役立つアイテムに変えられます。環境にもやさしいのがうれしいポイント。
2. 防災ストックに最適
停電したとき、キャンドルのあかりがあるだけで心強いもの。懐中電灯やランタンに加えて“灯りの選択肢”を増やせます。
3. 作り方がとっても簡単
特別な道具は不要。瓶や缶と凝固剤があれば誰でも作れます。

油と火に気をつければ、子どもと一緒に作るのもおすすめです。(目安は4歳以上)
材料


- ドリッパー
コーヒーを淹れるときに使うドリッパーです。
廃油を濾したあとにしっかり洗えば、コーヒー用としてそのまま使えます。実際に我が家でも同じものを使っていますが、問題なくコーヒーも飲めています。 - 廃油
天ぷら鍋に半分ほどの量をドリッパーで濾したもの(およそ600ml)。
アオハタのジャム瓶なら約3〜4個分ほど作れます。 - コーヒーフィルター
廃油のカスを取り除くために使用します。
2枚重ねにして濾すと細かい不純物までしっかり除去でき、炎が安定しやすくなります。 - 割り箸
芯を固定するのに使用。芯をまっすぐ中央に立てられます。 - 精油(お好みで)
お気に入りの香りを2〜4滴。廃油臭が気になる方は試してみてください。
ただし、香りは時間経過とともに飛びやすいので、ほんのり楽しむ程度がおすすめです。
- 油凝固剤
市販の「固めるテンプル」など。パッケージに記載の分量を確認して使用します。
我が家はスティック一本分使いました。 - 芯(タコ糸)
スーパーや100円ショップで売っている、肉を巻くときに使うタコ糸でOKです。
市販のタコ糸はすでに撚って作られているので、1本そのままで十分に芯として使えます。
2本以上束ねると炎は大きくなりますが、その分煤も増え、油の減りも早くなるので、防災用としては1本がちょうどよいです。 - お玉
うちには無いので使っていませんが、油を容器に注ぐときにあると便利です。
先が尖ったタイプだと液だれしにくく、より作業がスムーズになります。 - 鍋敷き
固めるときの下敷きに。テーブル保護や安全対策になります。 - 容器
写真には写っていませんが、厚みのあるジャム瓶や鮭フレーク瓶を用意しましょう。
缶を使う場合は、トマト缶のように厚みがあり耐火性のあるものが安心です。
\ 我が家では easeの天然アロマオイル を使っています。 /



さっぱりとしていて、つけた瞬間の香りが楽しめるので、家族から「匂いがきつい」と言われずに使えるのが嬉しいポイント。
さらに、ひのきキューブが付属しているので、好きな香りを垂らして小袋や容器に入れておくと、トイレや靴箱のニオイ対策に使えて便利です。
作り方
【前準備】


\ まずはこちらを先に用意しましょう /
- お玉
- タコ糸を垂らした容器
- フィルターで濾した廃油
- 油凝固剤
- たいらな鍋敷き



容器は写真のように、
タコ糸をセットして芯を立てておきましょう。
前準備の材料を手元に揃えておけば、作業がスムーズに進みます。
【手順】


- 凝固剤を混ぜる
廃油を少し温めてから凝固剤を入れ、よく混ぜます。白い粒が見えなくなったら「溶けたサイン」です。


- 油を注ぐ
容器の7〜8分目まで静かに注ぎます。 - そのまま置いて固める
常温で4〜6時間ほどで固まります。表面がしっかり固まったら指で軽く押して確認しましょう。


- 完成!
割り箸の下のあたりの芯をカットして1〜2cmほど残せば完成。すぐに点火できます。
実際に使ってみた感想


- 瓶も缶も、4分程度では容器が熱くならなかった
- 煤は時々細いものが立つ程度。換気しながら使うのがおすすめ
- 匂いは廃油臭ほとんどなし。精油は時間が経つと飛ぶ
- 特に缶のキャンドルは照明よりも「調理用燃料」として活用しやすい
- ろうそくを買うより経済的
実際に点火してみると、ほんのりした炎でも真っ暗な中では大きな安心感につながります。
黒い煤が少し出るので、室内で使う場合は窓を開けて換気しながらがおすすめです。
瓶が溶けたり、周りに引火しない?


\ ろうそくの火の温度はどのくらい? /
実は、ろうそくの炎は部分によって温度が違います。
- 芯の先の青白い部分 … 約600〜800℃
- 炎の明るい黄色い部分 … 約1,000℃
- 炎の外側(空気と触れる部分) … 約1,200〜1,400℃
かなり高温ですが、短時間では容器にそこまで熱が伝わりません。



実際に4分ほど灯したところ、瓶や缶はほとんど熱くなりませんでした。
ただし、長時間使う場合は容器も熱を帯びるため、必ず耐熱皿や鍋敷きの上で使うのがおすすめです。
ちなみに、缶のろうそくの場合も同じく4分程度の点灯では周りが熱くなることはありませんでした。
それでも、長時間使用すると熱がこもる可能性があるため、瓶・缶いずれも耐熱皿の上で使うのがおすすめです。
🔸 ポイントと注意点
- 燃焼中は容器が熱くなる可能性があるので、必ず耐熱皿やタイルの上に置いてください。
- 消火は水ではなく、金属のフタをかぶせて酸素を遮断する方法が安全です。
- 数分間だけの場合は、息を吹きかけて消しても問題ありません。ただし、周りに引火しそうなものが無いか必ず確認してから行いましょう。
- 廃油キャンドルは煤(すす)が出やすいため、窓を開けて換気をしながら使用してください。
保存の工夫


フタ付き瓶に入れるとホコリや虫を防げます。そのまま非常持ち出し袋に入れられるように必ず蓋をしておきましょう。
瓶にフタがない場合は?
フタがない場合は、クッキングペーパーを10×10cm程度(口径の直径の倍サイズがおすすめ)に切り、まず輪ゴムでしっかり留めます。
その上からお気に入りの麻紐やタコ糸をぐるぐる巻いて結び、最後に輪ゴムを切って外すと……ナチュラルで可愛いフタに仕上がります。






最後に輪ゴムを切って外す



クッキングペーパーのほかにワックスペーパーを選ぶと、いろんな絵柄の紙で蓋づくりを楽しめます。
防災用としての実用性はもちろん、普段のインテリアやちょっとしたギフトにもぴったりです。
煤を減らすコツは?


- フィルターを二重にして丁寧に濾す
細かいカスをできるだけ取り除くと、炎が安定します。 - 芯を細めにする
芯が太いと炎が大きくなり、煤も増えます。タコ糸は1本で十分です。 - 余計なものを入れない
精油やクレヨンは遊び用には楽しいですが、防災用では煤の原因になるので避けましょう。 - 使いまわしをしすぎない油を使う
衣カスがたっぷり残った油や、繰り返し揚げ物に使って黒ずんだ油は煤が出やすくなります。
1回〜2回程度使った油を再利用するのがバランス的におすすめです。
まとめ
廃油キャンドルは「捨てるしかない油」をエコに活用できるうえ、防災ストックとしても役立ちます。
照明用としては煤が気になりますが、調理用燃料としては十分実用的。
普段はインテリアに、非常時には防災アイテムに。
手作りのあかりを、ぜひ暮らしに取り入れてみてください。
👉 次回は【親子遊び用】アロマ&クレヨンキャンドルレシピ をご紹介します。
色や香りを楽しみながら、親子で気軽に遊べるキャンドル作りをお届けしますのでお楽しみに!
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