「使い終わった油を捨てるのはもったいない」──そう思ったことはありませんか?
廃油キャンドルは、防災ストックとして役立つだけでなく、親子で楽しく遊べるカラフルキャンドルにも生まれ変わります。
使うのは、身近にある「クレヨン」と「アロマオイル」。
クレヨンを削って加えると色とりどりのキャンドルになり、お気に入りの精油を数滴垂らせば香りもプラスできます。
色を選んだり混ぜたりする工程は、子どもがワクワクするポイントいっぱい!
火や熱を扱う部分は大人が管理すれば、4歳くらいから親子で一緒に楽しめる手作り体験になります。
👉 防災ストックとしての基本の廃油キャンドルの作り方は、関連記事【防災ストック】捨てる油と瓶で作る廃油キャンドル|簡単エコな作り方をご覧ください。
\ 防災ストックに役立つ基本の廃油キャンドルはこちら /

材料


- ドリッパー
コーヒーを淹れるときに使うドリッパーです。
廃油を濾したあとにしっかり洗えば、コーヒー用としてそのまま使えます。実際に我が家でも同じものを使っていますが、問題なくコーヒーも飲めています。 - 廃油
天ぷら鍋に半分ほどの量をドリッパーで濾したもの(およそ600ml)。
アオハタのジャム瓶なら約3〜4個分ほど作れます。 - コーヒーフィルター
廃油のカスを取り除くために使用します。
2枚重ねにして濾すと細かい不純物までしっかり除去でき、炎が安定しやすくなります。 - 割り箸
芯を固定するのに使用。芯をまっすぐ中央に立てられます。 - 精油(お好みで)
お気に入りの香りを2〜4滴。廃油臭が気になる方は試してみてください。
ただし、香りは時間経過とともに飛びやすいので、ほんのり楽しむ程度がおすすめです。 - 油凝固剤
市販の「固めるテンプル」など。パッケージに記載の分量を確認して使用します。
我が家はスティック一本分使いました。 - 芯(タコ糸)
スーパーや100円ショップで売っている、肉を巻くときに使うタコ糸でOKです。
市販のタコ糸はすでに撚って作られているので、1本そのままで十分に芯として使えます。
2本以上束ねると炎は大きくなりますが、その分煤も増え、油の減りも早くなるので、防災用としては1本がちょうどよいです。 - お玉
うちには無いので使っていませんが、油を容器に注ぐときにあると便利です。
先が尖ったタイプだと液だれしにくく、より作業がスムーズになります。 - 鍋敷き
固めるときの下敷きに。テーブル保護や安全対策になります。 - 容器
厚みのあるジャム瓶や鮭フレーク瓶を用意しましょう。
缶を使う場合は、トマト缶のように厚みがあり耐火性のあるものが安心です。 - クレヨン(好きな色を数色)
一瓶に対して、1カラーだと半分(クレヨンが太めの場合)〜1本程度(細めの場合)を目安に削って使います。
細めのものだと指で折れるので安全です。今回は100円ショップの簡易的なクレヨンを使用しました。 - かき混ぜ棒
廃油とクレヨンをかき混ぜるのにつかいます。長めのアイスを食べるときの木のスプーンや割り箸もおすすめです。熱に強いものを使ってください。
作り方
《前準備》



- クレヨンを1〜2cm程度に小さく切って準備します。(✦1写真)
- 芯(タコ糸)を割り箸の中央に結びつけて、容器の中央にセットし、割りばしで固定(✦2写真)
➡︎ ✦2この形は、容器に油を注ぐときに外しますが、色付け後に戻すので覚えておきましょう。 - フィルターで廃油を濾しておく。数枚重ねるか、数回にわけて濾すと煤が出にくいキャンドルができます。(✦3写真)
- 精油を手元に準備(子どもに選んでもらっても楽しい)
- 作業台には新聞紙やシートを敷いておくと安心

クレヨンは指で折るのが安全ですが、今回はカッターで切る練習をしました。(カッターを使うときは必ず大人が見守ってくださいね)



廃油のろ過も大人が担当してな。おすすめはペーパードリッパー2枚重ねで濾すとええよ!
さっそく作ってみよう!




クレヨンがすぐにとけはじめます。


- 廃油に凝固剤を混ぜる
濾した廃油を鍋で温め、油凝固剤をよく混ぜます。白い粒が見えなくなったら溶けたサイン。 - ①の油を容器に注ぐ
芯を中央に固定した容器に、お玉で油を7〜8分目まで注ぎます。 - クレヨンで色付け(✦1・2・3)
切ったクレヨンを加え、混ぜると油に色が溶け出します。 - 精油で香りづけ
お好みのアロマオイルを2〜3滴加えると、はじめのうちほんのり香りを楽しめて、後々廃油臭さを軽減してくれます。 - 芯(タコ糸)を容器の中央に垂らしながらいれて割りばしで固定
➡︎ 常温でしっかり1日置くと安心です。中途半端に固まった状態では芯がズレやすいので注意!


- 芯をカットして完成!
芯を1cmほど残してハサミでカットすれば完成です。
カラフルなキャンドルに火を灯すと、鮮やかな炎とほのかな香りを楽しめます。





好きな色を混ぜ合わせて、お好みのカラーキャンドルを作っても楽しいですよ!
実際に作ってみた感想
- 子どもは「今日は赤!」「次は虹色!」と、クレヨン選びを楽しんでいました。
- 思ったより発色がきれいで、火を灯すとガラス越しに色がほんのり透けて可愛い。
- 精油の香りは時間が経つと飛びやすいですが、灯した瞬間はリラックス効果あり。
- 防災用とは違防災用とは違い、インテリアや「親子の遊びの時間」として気軽に取り入れられます。


親子で楽しむポイントと注意点
「クレヨンやアロマを使うと、防災用とはまた違った楽しみ方ができます。
ただし、子どもと一緒に作るときは安全面に気をつけることも大切です。
ここでは、親子で楽しむポイントと、注意しておきたいことをまとめました。」
\ 楽しむポイント /
- クレヨン選び:「どの色にする?」と相談するのも楽しい。
- 色の混ざり方:赤+青=紫など、ちょっとした実験気分。
- 香りづけ:ラベンダーや柑橘系など、気分に合わせて香りを選ぶのもおすすめ。
- 完成後のお楽しみ:火を灯すときは「この色はどう見えるかな?」と観察するのもワクワク。
\ 注意点 /
- クレヨンは手で折るのが安全。カッターを使う場合は必ず大人が見守ること。
- 廃油を扱う工程(濾す・加熱)は必ず大人が担当。
- 燃焼時は黒いすすが出ることも。油を何回か丁寧に濾すと煤が出にくいキャンドルに。
- 長時間の使用は、換気をしましょう。
- 長時間灯すと容器が熱を持つため、耐熱皿や鍋敷きの上で使用すること。
保存と活用アイデア


保存の工夫
- フタ付きの小瓶ならホコリや虫を防げます。
- フタがない場合は、クッキングペーパーをかぶせて輪ゴムで留め、上から紐で結ぶとナチュラルで可愛く仕上がります。
活用アイデア
- 蓋をしたままインテリアとして飾れる。
- 小瓶タイプなら玄関やトイレに置いてアロマ代わりに。
- 親子で作ったキャンドルをプレゼントにするのもおすすめ。



敬老の日のプレゼントで、とくに喜ばれました!
\ クッキングペーパーを使った蓋づくりについての記事もこちらをごらんください。 /


まとめ
廃油キャンドルは、防災用としてだけでなく、色や香りを楽しむ親子遊びにもなります。
クレヨンを使えばカラフルに、アロマを垂らせば香り付きにと、子どもと一緒に楽しくアレンジできます。
親子で作る過程は「色を選ぶ・混ぜる・観察する」など小さな実験のようで、完成後はインテリアやプレゼントにも活用できます。
もちろん、安全面には注意しながら──
- 廃油やカッターの扱いは大人が担当
- 燃焼時は換気をして使用
- 長時間使う場合は耐熱皿に置く
この3つを守れば、安心して楽しめます。
捨ててしまう油を活かして、親子で楽しむ“おうち実験”&手作り体験をぜひ試してみてください。
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