📘はじめてのキャンプ|林明子

タイトル:はじめてのキャンプ
作・絵:林明子
出版社:福音館書店
原書発行:1984年6月20日
対象年齢:幼児向け,小学校低学年
ISBN:978-4834009729

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目次

あらすじ

なほちゃんは、ちっちゃな女の子。となりに住むともこおばさんの家に遊びに来ていた「大きい子たち」が、キャンプに出かけることを知って、「私も行きたい!」と張り切ります。けれど、「ちっちゃい子は重い荷物がもてないよ」「すぐ泣くでしょ」と断られてしまいます。

それでも、「私だってできる!」と、なほちゃんは大きな荷物を背負い、みんなといっしょにキャンプへ出発。薪拾いやごはん作りにも一生懸命に取り組みます。誰も子ども扱いしないキャンプでの時間は、なほちゃんにとって“はじめての大冒険”。

怖い話のあとに迎えた真っ暗な夜。なんと夜中にひとりでトイレに行くことに……!不安にゆれながらも、自分の力でやり遂げる経験が、なほちゃんの心をぐっと成長させてくれるお話です。

読んで感じたこと

ページ数は多めですが、テキストは少なく、絵の力がしっかり伝わる作品。4歳の息子にも読み聞かせで楽しめました。

なほちゃんの「わたしもできる!」という気持ちは、小さな子どもたちにとって、とても共感できるもの。大きいお兄ちゃんやお姉ちゃんに混ざって、対等に扱ってもらう体験は、子どもにとってかけがえのない自信になります。

「ママやって〜」が口ぐせの息子にも、“じぶんでやってみよう”とする気持ちが、やさしく届いたように思います。無理やり「がんばれ」と言うのではなく、「小さいけど、自分でやってみたらできたんだよ」という穏やかであたたかいストーリーに、私自身も励まされました。

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより

👧 子どもが“なほちゃん”に自分を重ねる体験

「ちっちゃい子はダメ!」といわれた悔しさや、「自分でできた!」という喜びに、子どもたちはまっすぐ反応しています。特に、妹や末っ子の子どもにとって、なほちゃんは等身大のヒロイン。

「私もキャンプしたい!お庭でいいからテントはって!」(楽天)
「読んでいる最中に“なほちゃんって5歳だよね?”と確認していた」(読書メーター)
「娘がなほちゃんの成長に憧れていて、よく1人読みしてます」(読書メーター)

🏕️ キャンプ前後の“導入絵本”としてぴったり

キャンプを知らない子には「どんなことをするの?」というイメージづくりに。経験のある子には「自分も頑張った!」という自己肯定感を深める時間に。

「キャンプ前に読んで、帰ってきてからまた読んで、とリクエストされました」(楽天)
「キャンプのドキドキや準備、役割分担も絵と文で楽しく伝えてくれる」(読書メーター)
「お父さんやお母さんがいなくても、なほちゃんがんばってた!」(読書メーター)

✨ 挿絵と演出が心に残る

色彩の変化で時間の流れを見せる構成に、挿絵の巧みさを感じる声が多数。ページ数が多くても飽きずに読めるという評価が目立ちます。

「夜の暗さと星空の描写がほんとうに美しい」(Amazon/楽天/読書メーター)
「黄色と白の世界が印象的で、そこに浮かぶ青や黒が夜を表現している」(読書メーター)
「暗闇の中、ひとりでトイレに行くなほちゃんの姿が忘れられない」(複数)

🧒 年齢・経験による反応の違いも

2〜3歳ではやや長いと感じる子もいれば、4歳ごろから集中して聞けるようになる子も多数。小学生には「自分で読めるちょうどいい絵本」としての人気も。

「3歳半のときは途中で脱落。でも1年後には通して読めた」(読書メーター)
「4歳の男の子が最後までしっかり聞いていました」(読書メーター)
「小学校からもらったおすすめ本一覧に載っていた」(楽天)

⚠ 現代の安全基準と照らして読みたい点も

「川で洗いもの」「夜の一人行動」など、昭和の“のびのび”感がにじむ描写も。一部では「今読むとヒヤッとする」との感想もありますが、親子で話し合うきっかけになるという前向きな声が多くありました。

「鍋を川で洗う描写にドキッ。時代の変化を感じた」(Amazon・読書メーター)
「夜ひとりでトイレに行かせるのは、大人の自分が読んでいてドキドキした」(読書メーター)
「気にせず読める子ども時代に読みたかったという気持ちもある」(読書メーター)

こんなときにおすすめ

  • はじめてのキャンプにそなえて気持ちを整えたいときに
    → キャンプがどんなものか、どんな気持ちになるのか、イメージをふくらませることができます。
  • 「自分もやりたい!」という気持ちを応援したいときに
    → 末っ子や小さな子が、上のきょうだいにあこがれる気持ちにそっと寄り添ってくれます。
  • がんばる気持ちや自信を育てたいときに
    → 小さな“できた”の積み重ねが、子どもの中にしっかり残る物語です。
  • 親の手から少しずつ離れていく時期の応援に
    → 幼稚園・保育園の卒園前や、小学校入学前の「ひとりでやる」に向けた背中押しにも◎
  • 昔のキャンプの雰囲気や“自由な時間”を子どもと共有したいときに
    → 川遊び・飯ごう炊さん・怖い話……親世代が経験した自然の中の思い出が詰まっています。
  • 読み聞かせから“自分で読む”絵本へステップアップしたいときに
    → ページ数は多いけれど、文章は短め。年中〜小学生の“初めての一人読み”にもぴったりです。

幼児向け 小学校低学年 親子で考える 夏の絵本  感情教育 保育・幼児教育

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この記事を書いた人

広島在住。O型、水瓶座。釣り好きな夫と、やんちゃな息子との3人暮らし。
年間300冊の絵本を読み聞かせる絵本マニアで、40代の主婦ブロガーです。
広島弁まじりでしゃべる、くつしたキャラの相棒「くつしたん🧦」との掛け合いもお楽しみください🐭×🧦

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