あらすじ
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この絵本の特徴はこの3つ!/- 瀬田貞二による素朴でリズム感ある語り口が、声に出して読むと心地よい
- 赤羽末吉の水墨画風の絵が、日本の冬景色と雪の静けさを美しく描き出す
- お地蔵さまへの小さな思いやりが大きな恵みとなって返ってくる展開が心に残る
貧しいおじいさんとおばあさんが、お正月を迎える準備もできない大晦日。おじいさんはわずかな品物を持って町へ出かけますが、思うように売れません。帰り道、雪の中に立つ六地蔵に出会い、自分の笠をかぶせてあげます。残った分は頭巾を外してまで被せるほど。
その晩、お地蔵さまたちが家を訪れ、おじいさん夫婦に豊かな正月を迎えられるよう恵みを運んでくれる――昔話らしい温かい結末です。
読んで感じたこと
この絵本が赤羽末吉さんのデビュー作だと知り、とても驚きました。繊細な雪景色や人々の表情の描写は、長年の経験を積んだ画家のように完成度が高く、最初の作品とは思えません。そこには、戦後に日本へ戻ってきた赤羽さんだからこそ見つめることができた「日本の風土の美しさ」が反映されているのだと思います。
瀬田貞二さんの語りと出会い、編集者の思いに支えられて生まれたこの作品は、単なる昔話絵本を超えて、日本の文化と自然観を子どもたちに伝える「始まりの一冊」として特別な存在に思えます。
楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより
『かさじぞう』(瀬田貞二・再話/赤羽末吉・絵)は、方言や細部の違いに戸惑う声もある一方で、雪景色を描いた赤羽末吉の絵と瀬田貞二のリズムある語りが高く評価されています。
読み聞かせでは子どもが自然と静かに耳を傾けたり、フレーズを復唱するなど強い没入体験を生み出す力がある作品です。
世代を超えて「日本の昔話の名作」として読み継がれ、冬やお正月に欠かせない一冊となっています。
方言・バージョン違いへのとまどい
- 「方言が多くて読み聞かせには不向きだった」(楽天)
- 「手拭いでほっかむりだと思っていたが、この版は笠だった」(Amazon/読書メーター)
- 「昔読んだ記憶と違う。子どもに伝わりやすいのは別の絵本かも」(絵本ナビ)
絵と文章の芸術性・完成度
- 「雪の暖かさまで手に伝わるように描かれている」(絵本ナビ)
- 「赤羽末吉の絵が日本人の精神性を表している。味わい深い」(Amazon)
- 「墨色と雪の白さ、扇形の構図が美しい」(読書メーター)
子ども・読み聞かせの反応
- 「4歳の息子も面白いと喜んだ」(Amazon)
- 「園で読み聞かせると子どもたちが静かに聞き入り、優しい表情になる」(絵本ナビ)
- 「保育園年長に読み聞かせると、『よういさ、よういさ』と復唱して楽しんでいた」(読書メーター)
名作としての普遍的価値
- 「読み終わると優しい気持ちになれる。昔話は子どもの体にすっと入る」(楽天)
- 「優しさを伝えてくれる本。孫へのプレゼントにした」(Amazon)
- 「大晦日やお正月に読みたくなる定番。やっぱりこの作品に戻ってくる」(絵本ナビ/読書メーター)
こんなときにおすすめ
- 年末年始やお正月に、日本の昔話を親子で味わいたいとき
- 「思いやりがめぐりめぐって返ってくる」物語を子どもに伝えたいとき
- 雪景色や冬らしさを感じる読み聞かせを楽しみたいとき
- 世代を超えて読み継がれる名作を体験したいとき
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