こんにちは!絵本で子育てするママブログ管理人のネズミックです🐭📖
こんにちは!絵本で子育てするママブログ管理人のネズミックです🐭📖
朝の支度や登園前、つい「早くして!」とせかしてしまうことがよくあります。
「あの長い針が6までに着替えようね」と声をかけても、
着替えの途中で遊びはじめたり、やることリストをつくっても、いつの間にか磁石で遊びはじめていたり……。
話が脱線して、なかなか思った通りには進まなくて。
ようやく外に出ても、ひとりで歩けば10分の道が、子どもと歩けば30分でも1時間でもかかってしまう。
小さな石、見慣れない虫、ねこじゃらし——道ばたのあちこちが発見だらけで、時間なんてあっという間に過ぎていきます。
早く家を出たはずなのに、また「早くして」と時計とにらめっこ。
そしてあとから「怒りすぎたかな…」と落ち込んで、自分を責めることもしょっちゅうです
\もしあなたも“早くして”とばかり言ってしまうママ・パパに!おすすめの絵本がこちら📕/
かえるの親子のおでかけ(実はパパが楽しみにしていたライブへ向かう道中)が、
ふたりの時間の違いと、重なりあう瞬間があることを教えてくれました。
📖 絵本のあらすじ
たいくつしていた子ガエル・コーディと、のんびり過ごしていたパパ。
ある日突然届いた“ぴょんぴょんバンド”のコンサートの招待状をきっかけに、ふたりは急いでおでかけすることに。
でも、目に入るものすべてが気になるコーディと、早く会場に着きたいパパ。
そんなすれ違いの連続の中で、ある“大事件”が起こって……?
ちがうテンポで生きるふたりの心が、そっと重なる一冊です。
📘 詳しい展開が気になる方はこちら(※ネタバレを含みます)
「はぁ〜あ、つまんないな〜」と、たいくつそうな子ガエル・コーディ。
その横でパパガエルは、音楽を聴きながらのんびり読書中。
ふたりの温度差が漂う中、ポストに一通の手紙が届きます。
それは、なんとパパが大好きな“ぴょんぴょんバンド”のコンサートの招待状!
しかも開催は「今夜」——なんと手紙の到着が遅れていたのです。
「いそげば間に合うぞ!」と、あわてて出かけるふたり。
パパはワクワクで急ぎ足。でもコーディは、道ばたの草や虫たちに夢中で、なかなか前に進めません。
「ねえパパ、見て!虫たちがさかさまに歩いてるよ!」と嬉しそうなコーディに、
パパは「いいからいいから、そんなの見てる時間はないんだよ」とそっけない返事。
さらに池に飛び込んだコーディは、「パパ、気をつけて!ぼくの水、すごくとぶんだよ!」と得意げ。
でもパパは「コーディ、遅れちゃうだろ、そんなのいいから、さあ行こう」。
道ばたで棒を見つけて拾ったり、虹をみつけて「何色が好き?」と聞いてみたり……パパが急ぐのもおかまいなし。
そんなさなか——
コーディが池の中の泡を見つけて、「いち、に、さん…」と数えて遊びはじめます。
パパが慌てて「その泡には近づくな!その泡を出しているのは……」と言いかけたそのとき、
パパが大きな魚にパクリと食べられてしまうのです!
……でもそのあと、コーディがとっさの機転で助け出してくれて、パパは無事に戻ってきます。
その出来事をきっかけに、パパは少しずつコーディの見ている世界に目を向けはじめ、ふたりの歩幅が少しだけ近づいていきます。
同じ道を歩いているのに、ふたりの見えている景色も、時間の流れも、まったく違う親子。
やがてパパはあることに気づき、
子どもの言葉を思い出しながら、そっとその目線に立ち返る瞬間が訪れます。
静かだけれど、あたたかい、親子の“重なり合い”の時間が描かれます。
💭 読んで感じたこと|まさに我が家そのもの
朝の登園、時間を気にする親と、目の前の発見に夢中な子ども。
ちょっとでも時間を意識して欲しくて、まだ幼稚園児なのに一生懸命毎日時計を教えたりして…
でも、子どもは葉っぱや虫の様子を見つけるたびに、こちらを忘れて立ち止まる。
「せかす私」と「立ち止まる子ども」の姿が、絵本の中に重なって見えました。

子育てって、きっと“うまくいってる途中”
親と子は、全く違う歩速で一緒にいる。
親には「間に合わせたい」があり、子どもには「今」がある。
それは、まるで別の歩道を歩いているみたいで、きっと絶対に乗り合わない。
でも絵本の中で帰り道「あの虫さかさまになってるね」とパパが子どもの言葉をもう一度なぞる場面に、それはたしかに重なり合った瞬間だと思いました。
絵本は「わかりあえる時間」を作ってくれる
「わかってよ」と思えば思うほど、伝えたい言葉はどんどんトゲを持ってしまって、うまく届かなくなることがあります。

でも、子どもはこちらの知らない世界をたくさん教えてくれる存在。
何気ない日常の中に、私が見落としていたこと、忘れていたことを見せてくれます。
まったく違う生き物のようで、ちがうテンポで生きていて、でもふとした瞬間に心が重なる。
この絵本を読んだとき、そんな“わかりあえる時間”がたしかにあると、思い出させてもらいました。
きっと私は、自分では生きられなかった世界の2度目を、子どもと一緒に歩かせてもらっているのだと思います。私は自分じゃ生きられなかった2度目の生き方を、子どもに味あわせてもらってるんです。
📅 そして、親子にはそんな時間が必要なんだ
親と子のテンポが合わず、イライラしてしまう日があるのは当たり前。
でも、その“ちがい”を少しだけ見つめなおすためには、立ち止まる時間が必要なんだと思います。
違う人生を歩むふたりだからこそ、べん図のように少しだけ重なるところがある。
でも、その“重なり合う部分”は、無理に重ねようとしてもなかなかうまくいかないもの。

それは、ふたりが一緒に生きた時間の分だけ、すこしずつ増えていくようなもので、
だからこそ「いますぐわかってほしい」「言えば伝わるはず」と怒ったり焦ったりしても、仕方ないのかもしれません。
この絵本は、そんなことをそっと思い出させてくれました。
怒ってばかりの自分にふっと立ち返らせてくれるのは、
そんな時間をくれる一冊との出会いなのだと思います。に開いて笑えた時間でした。
📚 『いっしょにいこう』を読んでみたい方はこちらから
わたしに“わかりあえる時間”をくれた絵本です。
気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
🧸 おわりに|わかりあえる時間がほしいときに
『いっしょにいこう』は、ただのおでかけを描いた絵本じゃない。
親子のすれ違いをゆるし、もう一度“重なり合う時間”をつくってくれる。
絵本を開いたこの瞬間に、わたしたち親子はたしかに“いっしょにいこう”と思いなおせたのでした。
ぜひ、親子で読んでみてくださいね。
📌 こんな人におすすめ・対象年齢
- 子どもを「早くして!」とついせかしてしまいがちな方
- 子育てに追われて、ゆっくり立ち止まる余裕がないと感じている方
- 親子のすれ違いに悩んでいるママ・パパ
- 子どもとの時間を、もう一度あたたかく見つめなおしたい方
- 「ちゃんと育てたい気持ち」と「うまくいかない現実」の間でもがいている方
📖 対象年齢のめやす:4歳〜小学校低学年ごろまで
親子での会話が楽しめる年齢におすすめです。