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【5歳から小学生向け】『きょうりゅうのはかば』|恐竜の暮らしと化石のなぞに迫る絵本レビュー

タイトル:きょうりゅうのはかば
作:高士與市
絵:小泉 澄夫
出版社:童話館出版
発行日:2013年10月31日
対象年齢:小学校低学年,小学校中学年,小学校高学年
ISBN:978-4864840316

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※この本は現在 絶版となっており、入手が難しい可能性があります。

目次

あらすじ

恐竜たちがどのように暮らし、命を落とし、化石となって発見されてきたのか──。
『きょうりゅうのはかば』は、恐竜の“生と死”や“知恵ある暮らしぶり”を、やさしい語り口で伝えてくれる絵本です。
【本の目次より】

  • 子育てきょうりゅうばんざい!
  • きょうりゅうのはか場
  • がけからきょうりゅうが落っこちた
  • ゴビさばくできょうりゅうをほる

読んで感じたこと

恐竜が追いかけ合う様子
化石はただの骨ではなく、恐竜の物語のかけらを感じさせる瞬間でした。

これまで私は、恐竜の化石について「発掘されて名前をつけられた骨」というイメージしかありませんでした。恐竜たちの生活を描いた本は、どこかドラマ仕立てで現実味が薄いように思っていたのです。けれどもこの本を読むことで、恐竜がどのように暮らし、どんな状況で命を落とし、その証拠が化石として残ったのか──化石の場所や状態から、その“背景”を考察できるのだと改めて気づかされました。

たとえば、群れで暮らしていた植物食恐竜が、肉食恐竜に追われて崖から落ちてしまった。その姿がそのまま「はか場」となって残っていると考えられる。そんな考察を知ったとき、化石は「ただの骨」ではなく「恐竜たちの物語のかけら」なのだと感じました。

また、マイアサウラが「いいお母さん」と名づけられた由来も印象的でした。地面に穴を掘り、草を入れて発酵熱で卵をあたためたのではないかという考察を知り、恐竜にも知恵と工夫があったことを実感しました。だからこそ長い歴史の中で生きのびてきたのだと思うと、恐竜の世界がぐっと身近に感じられます。

5歳の息子は長い文章に眠くなってしまい、途中で夢の中へ。それでも「マイアサウラ=いいお母さん」という印象はしっかり心に残ったようです。後日も「いいお母さんっていったら、マイアサウラみたいだね」と口にしていて、子どもの心にも確かに残るものがあったのだと感じました。

この本は絶版のようで、なかなか新刊本には出会えませんが、小学生くらいでしたら優しい語り口で楽しめると思います。恐竜に興味をもったお子さんに、ぜひおすすめしたい一冊です。

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターなどではレビューが見当たりませんでした。流通が少ない本だからこそ、ネット上の声も限られているのかもしれません。けれども、実際に読んでみると大人にも子どもにも新しい発見があり、図書館で出会えたのは貴重な体験でした。

こんなときにおすすめ

  • 恐竜に興味を持ち始めたときに
     図鑑よりも“物語”として恐竜を感じられるので、入り口にぴったり。
  • 化石や博物館に行く前の予習に
     恐竜が「どうして化石になったのか」を知っておくと展示がもっと面白くなります。
  • 小学生の読み物として
     長めの文章ですが、語り口はやさしいので小学校低学年から楽しめます。
  • 親子で恐竜の暮らしに思いをはせたいときに
     化石が“ただの骨”ではなく“物語の証拠”だと感じられる一冊です。

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この記事を書いた人

広島在住。O型、水瓶座。釣り好きな夫と、やんちゃな息子との3人暮らし。
親子で600冊の絵本をめくってきた時間をブログに綴っています。
広島弁まじりでしゃべる、くつしたキャラの相棒「くつしたん🧦」との掛け合いもお楽しみください🐭×🧦

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