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「パパいや期」でも大丈夫!タイプ別に選ぶ“うちのパパにぴったり”な絵本ガイド

パパいや期

「パパいや!」と泣き叫ぶ子どもを前に、
どうしていいかわからず戸惑ってしまう毎日。
そんな“パパいや期”に悩むママ、きっと少なくないですよね。

「パパだめ」「ママがいい」
そんな言葉が続くと、
そばで見ているママも、ちょっと苦しくなってしまいます。

でも実は、
子どもと一緒に読む“たった一冊の絵本”が、
パパとの距離をそっと縮めてくれること
もあります。

今回は、
ママと子どもがいっしょに読んで
「うちのパパみたい」とクスッと笑えたり、
「こんなパパ、いいな」と思えたりする
タイプ別の“パパ絵本”をご紹介します。

さて、あなたの家庭のパパは、どのタイプでしょう?

目次

🥷タイプ①:友達に自慢できないパパにおすすめの絵本

— 実はその背中が一番かっこいい!
見た目は地味で、職業はちょっと言いづらい。
でも、この絵本を読めば「わるもの」って呼ばれてもいい、と思えるかもしれません。
子どものまなざしが変わる、パパの知られざる“仕事の顔”に出会える一冊です。

『パパのしごとはわるものです』(作:板橋雅弘/絵:吉田尚令/岩崎書店)

「うちのパパ、なんの仕事してるの?」と聞かれて答えに迷った経験、ありませんか?
この絵本は、子どもが“知らなかったパパの姿”と出会う物語。
泥臭く見える仕事にも、家族を守る誇りと覚悟があることに気づかされます。

あらすじ 学校の宿題でパパの仕事を調べることになった男の子。こっそり現場をのぞくと、パパはなんと悪役レスラー!
戸惑いながらも、その背中に込められた思いを感じていく姿が描かれます。

\ パパの仕事を誇りに思いたいときや、父の日の読み聞かせにぴったりです。/


👶タイプ②:子どもとふたりきりだと、接し方がわからないパパ

— ママがいないとどう接していいかわからず、子どもとぎこちなくなってしまうパパ。
そんな“不器用さ”も、実は子どもにとっては特別な時間のきっかけになることがあります。
このタイプには、「一緒にいるうちに、少しずつ距離が縮まる」物語がぴったり。

『やだやだパパやだ!』(作:天野慶/絵:はまのゆか/ほるぷ出版)

「ママがいないと何もできないじゃん…!」という不安は、ママにとって切実。
絵本の中の女の子とパパも、最初はそんな感じ。
一日いっしょに過ごすことで、子どもの気持ちがゆっくりと変わっていきます。
「案外、パパって悪くないかも?」と思える一冊。

あらすじ ママが結婚式で出かけてしまい、パパとお留守番することになった女の子。文句ばかり言っていたら、パパがなんと怪獣に変身!でも「たのしい!」「うれしい!」の魔法の言葉で、少しずつ優しいパパに戻っていく──。

\ 初めてのお留守番や、親子の距離を縮めたいときにぴったりです。/


🌕タイプ③:常識にとらわれない、無茶を楽しむパパ

このパパの魅力は、子どもの願いを「無理だよ」と突っぱねず、むしろファンタジーで包んで応えるところ。
まさに、そんなパパの魅力をひきたてる一冊は、エリック・カールがおすすめです。

『パパ、お月さまとって!』(作・絵:エリック・カール/偕成社)

現実感のないことばかり言うパパに、ついママがツッコミたくなる日も。
でも、そんな夢見がちなパパが、子どもには「すてき!」に映るかも?
まっすぐな愛情が心にしみる、パパと子の絆を描いたロングセラーです。

あらすじ 女の子に「お月さまを取って」と頼まれたパパが、長いはしごをかけて月をとりにいくお話。
子どもの願いに全力で応える、優しくてユーモラスな父と娘の心あたたまる絵本です。

\ 子どもの夢や空想を大切にしたいとき、寝る前の読み聞かせにもぴったりです。 /


🦸タイプ④:子どもに弱いのが“ほんとのヒーロー”

どんな敵にも負けないのに、子どものお願いにはタジタジ。
笑えてあたたかい、家庭での“ウルトラ”な素顔にきっとほっこり。

『おとうさんはウルトラマン』(作・絵:宮西達也/Gakken)

子どもに甘すぎてママには怒られがち。それでも全力で子どもを守る、
ウルトラマンみたいな“おとうさん”が主役。強さとやさしさ、そしてちょっと抜けたところまで、愛おしく感じる絵本です。

あらすじ 昼間はふつうのおとうさん、でも本当の姿はウルトラマン!
家族のために戦い、働くおとうさんの姿をユーモアたっぷりに描いた絵本です。

\ 笑いながら「やっぱりパパが一番」と感じたいときにぴったりです。 /


🔑タイプ⑤:育児には口を出さないけど、リビングの常連パパ

— いつもリビングにいるけれど、子育てにあまり口を出さないパパ。
「もっと関わってほしいな」とママは思うかもしれません。
でも、そんな“ちょっと距離をとった見守り方”も、子どもにとっては大事な安心のひとつ。
このタイプには「そっと寄り添いながら子どもの成長を支える」物語がぴったりです。

『あきらがあけてあげるから』(作・絵:とよたかずひこ/アリス館)

口出しも手出しもないパパに、「もう少し関わってほしい!」と思うことも。
でも実は、子どもの挑戦をそっと見守る力も、大切な“育児のかたち”。
読みながら、そんな見守るパパの存在を子どもの成長といっしょに再発見できる絵本です。

あらすじ いろんなものを開けたくても、まだ力が足りないあきらくん。
「大きくなったら、ぼくがあけてあげるから」と語る姿に、親のまなざしが重なります。
今はできないけれど、パパと過ごす“いま”もちゃんと大切に描いた、希望とユーモアの一冊。

\ 子どもの成長をそっと見守りたいときや、親子の絆を確かめたいときにぴったりです。 /


👟寄り道も宝物に変えてくれる“いっしょに歩くパパ”

— 子どもと一緒に歩くと、なかなか前に進めないこともありますよね。
「早くして!」とつい急かしてしまうけれど、子どもにとっては道ばたの石や虫、寄り道こそが大冒険。
そんな“ちがうテンポ”を、温かく肯定してくれる絵本がこちらです。

『いっしょにいこう』(作・絵:ルース・リップハーゲン/訳:木坂涼/マイクロマガジン社)

— 子どもと大人はちがうテンポで生きています。
つい「早くして!」と急かしてしまう毎日も、子どもとなら寄り道が宝物に変わる。
そんな“いっしょに歩く時間”を描いたのが、この絵本です。

あらすじ たいくつしていた子ガエル・コーディとパパ。
ぴょんぴょんバンドのコンサートに出かける途中、寄り道ばかりの子と急ぐパパのテンポはバラバラ。
すれ違いながらも、大切な“いっしょの時間”に気づいていく物語。

\ 父の日のプレゼントや、親子で立ち止まりたいときにぴったりです。/


👨‍👧番外編:パパが世界のすべてな”パパっ子ちゃん”にはコレ!

— どんなときも「パパがいい!」と言う、パパ大好きっ子。
パパの存在そのものが安心で、毎日が特別に見える子どもには、
“パパと一緒が一番”という気持ちをまっすぐに描いた絵本がぴったりです。

『パパといっしょ』(作・絵:スーシー/トゥーヴァージンズ)

— 永遠に「無条件の愛」をくれる、パパという存在。

目が覚めても、遊ぶときも、ごはんもおふろも…やっぱり「パパといっしょ」がいちばん!
作者スーシーさんが思い描く“理想の父親像”がつまった一冊は、
子どもにとっての「安心」そのもの。そして、未来のパパたちへのバトンにもなる絵本です。

あらすじ どこにいても、なにをしていても、パパといっしょならうれしい。
娘のまっすぐな愛があふれる、世界中で愛される父と子の絵本。

\ パパ大好きな子どもと読む時間や、パパへの感謝を伝えたい父の日のプレゼントにもぴったりです。/

■ おわりに:絵本で見つける、“ちょっといいかも”なパパ像

「パパいや!」と感じる時期は、親子にとって自然な成長のひとコマ。
無理に直そうとしなくても大丈夫です。
ほんの少し絵本を取り入れるだけで、「パパって案外いいかも」と思える時間が生まれるはず。

父の日や寝る前のひとときに、親子で絵本をひらいてみてください。
きっと、子どもの目にうつるパパの姿がちょっと変わって見えてくるはずです。

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この記事を書いた人

子どもの“ことばにならない気持ち”を、
絵本と日々の育児から読み解くブログ「絵本で子育てするママブログ」を書いています。

こだわり強め・天邪鬼気質の息子との毎日で、
「気持ちに寄り添う読み聞かせ」の大切さを痛感。
その経験から、親子の心がふっと軽くなるレビューや、
発達や気持ちの視点を交えた記事を発信しています。

生まれてから読み聞かせた絵本は700冊以上。
ブログでは170冊ほどレビューしています(随時更新)。
“忙しい日でも1分で読めるレビュー”を目指して執筆中です。

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