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【3〜5歳向き】『だいじ だいじ どーこだ?』|からだと自分を守る力を育てる絵本レビュー

タイトル:だいじ だいじ どーこだ?
作:遠見才希子 
絵:川原瑞丸 
出版社:大泉書店
発行日:2021年7月9日
対象年齢:幼児向け,小学校低学年
ISBN:978-4278087000

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目次

あらすじ

「性教育って、いつから?」「どうやって伝えればいいの?」
そんな悩みにやさしく寄り添ってくれるのが、産婦人科医・遠見才希子さんによるこの絵本。

おなかも手も足も、みんな大事。
でもその中に「とくべつに大切なところ」があることを、幼い子どもにもわかりやすく、やさしい言葉で伝えてくれます。

大事なところは、自分だけのもの。
じろじろ見たり、勝手にさわったりしてはいけない――そんな“プライベートパーツ”の考え方を通して、自分のからだをたいせつに思う心、そして他人を思いやる気持ちも育まれていきます。

「もっと楽しく、もっと真面目に“性”を考えられる場所がほしかった」
そんな思いや子育て経験から生まれた、親子で安心して読める“はじめてのからだと性の絵本”です。

読んで感じたこと

息子が3歳のころ、外やお出かけ先で「おっぱい!」「おちんちん!」と友達と大声で叫んでしまうことが何度かありました。
「だめだよ」と注意するものの、ただ言葉で制するだけでは伝わらない……。そんな時に、この絵本を手に取りました。

はじめて読んだとき、息子はふざけることなく、じっと耳をすませて聞いていました。
不思議と静かに、真剣な表情で。
それだけで、この絵本の持つ“伝える力”に安心したのを覚えています。

一見シンプルな内容ですが、「自分の体には“とくべつに大事な場所”がある」ということを、いやらしさも堅苦しさもなく、自然に伝えてくれます。
大人から見れば当たり前のことも、子どもにとっては新鮮で、ときに戸惑うこと。
「だいじなところは人に見せない」「勝手にさわらせない」「他の人のからだもだいじ」――。
そんな大切なメッセージを、ただ“教える”のではなく、“感じさせてくれる”のがこの絵本のすごいところだと感じました。

5歳になった今では、外でからだのだいじな部分の言葉を叫んだりしないよう、自然と意識できるようになりました。
それでも、母親のおっぱいがどうして膨らんでいるのか、生きものとしての興味はどんどん深まっていくようです。

先日あらためてこの絵本を読み返したときも、息子は静かに真剣に聞いていました。
まだすべてを理解しているわけではないけれど、「いやだ」「だめ!」と感じたときには、自分の気持ちを声に出していいんだということを、感覚的にしっかりと受けとめているように思います。

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより

「性教育はまだ早い?」と思っていた親の心に、自然に寄り添ってくれる絵本。
自分の体を大切にすること、相手の体も大切にすること。その原点を“やさしい言葉”で伝えてくれると、多くのレビューで評価されています。
ただし、性被害への具体的なケアやトラウマへの寄り添いまでを期待する方には物足りなさもある様子。
一方で、「2歳〜5歳くらいの“これから知っていく”時期の導入絵本」としては、非常に支持の高い作品です。

◆ ポジティブな声

  • 小さな子にも伝わるやさしい性教育 2歳の息子も理解してくれているようでした(楽天)
    絵本だからこそ視覚的に伝わりやすい(ブクログ)
    絵を見ながら、プライベートゾーンの大切さが話しやすくなった(Amazon)
  • 「自分を大切にすること」の入口として 子どもが“自分の体は自分のもの”と理解するきっかけになった(絵本ナビ)
    自分も相手も大切、というテーマに共感した(Amazon)
    「ダメって言っていいんだよ」と伝えやすくて助かった(楽天)
  • 防犯の入り口にもなる 「いやだ」「さわらないで」と言っていいことを絵本で伝えられる(ブクログ)
    幼児期から読ませたい防犯・性教育絵本としてぴったり(楽天)

◆ ネガティブ・要望の声

  • もっと踏み込んでほしいという意見も 被害にあったあとの描写があっさりしすぎていて物足りなかった(楽天)
    もっと“なるほど!”と思える内容かと思っていたが、期待しすぎた(Amazon)
  • トイトレ前だと使いにくい場面も 「自分で洗おうね」のメッセージは、トイトレが終わってからがよさそう(楽天)

こんなときにおすすめ

  • トイトレが進み、体への関心が高まってきた頃に
    おしりや性器など、“人に見せない部分”への意識が少しずつ芽生える時期に、自分の体の大切さを伝えるのにぴったりです。
  • 水着や着替えの場面がある季節に
    プールやお風呂、着替えなど“肌を見せる”機会が増える前に、プライベートゾーンの意識を育てるタイミングとして。
  • イヤイヤ期・自己主張が芽生えはじめた頃に
    「いや!」と伝える力を大切にしたい時期に、自分の気持ちや体を守るための“ことば”を知るきっかけに。
  • 性教育の第一歩として
    まだ性を教えるのは早いかも…と感じていても、「自分の体は自分のもの」と伝える入口として読みやすい一冊です。
  • 防犯教育や“人との距離感”を伝えたいときに
    知らない人との接し方や、人に触れられていやだった時の“伝え方”を学ぶ導入として活用できます。

幼児向け 親子で考える からだと健康 しつけ絵本 感情教育 保育・幼児教育 防災・こころのケア絵本

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この記事を書いた人

広島在住。O型、水瓶座。釣り好きな夫と、やんちゃな息子との3人暮らし。
年間300冊の絵本を読み聞かせる絵本マニアで、40代の主婦ブロガーです。
広島弁まじりでしゃべる、くつしたキャラの相棒「くつしたん🧦」との掛け合いもお楽しみください🐭×🧦

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