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しつけ絵本で “つい言いすぎた日” に気づいたこと|子どもの気持ちを守る読み聞かせのヒント

しつけ絵本を読むとき、
つい「ほら、こういうところあるよね?」と言いたくなる――
そんな経験はありませんか?

しつけ絵本は、親の悩みと直結しているぶん、
「この絵本なら届くかもしれない」
という期待を持って読み聞かせてしまうことがあります。

私自身も、そんな“期待”が強すぎて、
ある夜、息子を傷つけてしまいました。

でもその出来事が、
私にとって大切な気づきにつながりました。

この記事では、
その夜のエピソードと、そこから得た
“しつけ絵本との向き合い方” をまとめます。

目次

わが家でも起きた“しつけ絵本で傷つけてしまった日”

しつけ絵本を読んだある夜、
私は息子に“言いすぎてしまった”ことがあります。

その絵本には、「順番を守る」「ひとりじめをしない」など、
小さな子どもにとって“あるある”の行動が描かれていました。

思い返せば、わが家でも似たような場面がよくあります。

LaQを作っていたら、「あ、それできるよ〜。やってあげる〜」と
自分の作品を放って横取りして始めてしまったり…。

歯磨きをしていたら、同じタイミングで水道を横入りしてきたり…。

日頃から「こういうところ、ちょっと直してほしいな」と感じていた私は、
つい読み聞かせながら

「この絵本の全部じゃないけれど、こういうところ、あるよね?」

と、息子に言ってしまったんです。

すると息子はうつむき、
「…ぜんぶ、ぼくのことなんでしょ」とぽつり。

その瞬間、胸がぎゅっと痛みました。

私はただ、「ここに出てくる主人公みたいなさみしい気持ちになってほしくない」
という心配から言っただけなのに、

息子には “責められている” と感じさせてしまったのです。

その夜、抱っこして「言い方が強くなっちゃったね、ごめんね」
と伝えると、息子はぎゅっと抱きついてきました。

この出来事から私は深く気づきました。

子どもが求めているのは“直されること”ではなく、
安心して気持ちを受け止めてもらうこと
なんだ。

そして、
親は“直す人”じゃなく、
子どもの気持ちを受け止めながら一緒に成長を見守る存在でありたい。

その気づきが、この文章を書くきっかけになりました。

① 親が言いすぎてしまう理由

しつけ絵本は、親にとって “悩みのど真ん中” を突いてくることが多い絵本です。

  • 順番を守れない
  • ひとりじめしてしまう
  • 「かして」が言えない
  • すぐ手が出てしまう

こうした場面は、日常の中で何度も目にするし、
「ここ、少しでも変わってくれたら…」と願ってしまうところでもあります。

だからこそ、しつけ絵本を読むとき、
親はつい “期待” を乗せてしまいます。

「この絵本なら伝わるかもしれない」
「今日こそ届いてほしい」

その“願い”が強いほど、
つい絵本を使って “教えようとするスイッチ” が入ってしまうんですよね。

特にしつけ絵本は、

  • 行動がハッキリ描かれている
  • 正解・不正解が明確
  • 子どもの行動とリンクしやすい

という特徴があるので、
読みながら

「ね?こういうのあるよね?」
「こういうのはやめようね?」

と指摘につながりやすい構造になっています。

でもこれに頼るのは、
悪いことでも、親の欠点でもありません。

むしろ、子どもとよりよく過ごしたいと願う“優しさの裏返し”

だから最初に伝えたいのは、

親が言いすぎてしまうのは、自然なこと。
それだけ子どものことを思っているから。

ということなんです。

② 子どもが感じる「責められた感」

大人にとっては、
「ただ事実を言っただけ」「ちょっと気づいてほしかっただけ」
というつもりでも、

子どもには “自分が全部ダメって言われた” と感じてしまうことがあります。

特に未就学〜低学年ごろの子どもは、

  • 状況を部分的に切り分けて理解するのがむずかしい
  • 「ちょっと」や「少しだけ」のニュアンスが伝わりにくい
  • 一部分の指摘でも“全部自分のこと”と受け取りやすい

という発達的な特徴があります。

だから、親が
「全部じゃないけど、こういうところあるよね?」
と言ったとしても、

子どもは
「ぜんぶあるんでしょ…」
と受け取ってしまうことがあるんです。

さらに、しつけ絵本は

  • 正しい行動/よくない行動が明確
  • “主人公=悪い子” と見えやすい構図

になりがちなので、
子どもにとっては
「この悪い子=自分?」
と重ねてしまいやすいのも自然なこと。

そして、責められたと感じた子の心に起きるのは、

  • うつむく
  • 黙り込む
  • いじける
  • 「もういい、次読んで」

などのサイン。

これは、
理解していないのでも、
反省していないのでもなく、

心を守るための“防御反応” なんです。

子どもの心はまだ未完成。
少しの指摘でも“大きく”受け取ってしまうことがある。
それは、子どもが悪いのではなく、
そういう“発達の途中にいる”
ということ。

だからこそ、
しつけ絵本には “正しさより安心を添えること“が必要なんだと感じます。

③ 寄り添う読み方の5つのポイント

ポイント

しつけ絵本は、
子どもを“直す”ための道具ではなく、
気持ちをいっしょに感じるための時間
だと私は思います。

とはいえ、ただ読んで終わりにするよりも、
読み終わったあとに少しだけ噛みしめる時間があると、
子どもの心に残りやすくなります。

そのために大切だった、
“寄り添う読み方”のポイントをまとめました。

① 「どんな気持ちだった?」と聞かない選択も大事

気持ちを言葉にするのは、
5歳でもまだ難しいこと。

読んだあとに

答えられない=わかっていない
ではなく、言語化が追いついていないだけ。

たとえば、絵本の中で誰かが独り占めしていたとしても、
その感想を無理に引き出す必要はありません。
まずは、大人が軽く“つぶやくスタイル”がいちばん安心します。

「なんか急いでる感じするね」

「あれれ?楽しそうだけど忙しそうだね〜」

こういう“実況中継”は、子どもの心がふっと緩みます。

ネズミック

欲張りたいだけのイメージを「急いでいる」と表現したら、「順番に遊んだらいいね」につなげられますね

また欲張っていることを「意地悪してるね」と決めつけてしまうより、

「すぐやりたくなっちゃったのかな」
「早く遊びたくて急いでる感じするね」

と“気持ち”で説明してあげたほうが、
子どもは自分ごととして受け入れやすいし、
お友だちに対してもやさしいまなざしで捉えることができます。

こういう“気持ちの言い換え”は、子どもの心にも、お母さん自身の心にもやさしい方法なんだと思います。

② 主人公の気持ちを“親が代弁する”

子どもに答えを求めなくても大丈夫。

大人がモデルを見せることで、
子どもは自分の中でそっと考え始めます。

最初は楽しかったんだろうね

でも、あれ?なんか楽しくない…って感じたのかな

“正解を言わせる”より、
“感じ方のヒントをそっと置く”イメージで。

③ 「話さなくてもいいよ」と道を開けてあげる

反応が薄いときは、
“今は喋りたくない”というサイン。

そんなときは、さらっと引くのがポイント。

言わなくていいよ、つぎ読もうか

これだけで、
子どもはまた安心して絵本の世界に戻れます。

④ 読み終わったあとの“一言”がいちばん響く

子どもは長い説明より、
余韻で気づく力のほうが強いです。

だから、読み終わりに一言だけ。

さいご、楽しそうだったね

みんなで食べるって、いいよね

それで十分、しっかり届きます。

⑤ もし言いすぎても大丈夫。“軌道修正”はすぐできる

親だって揺れるし、失敗します。
それでいい。

言いすぎたときは、一言だけ。

さっき言いすぎちゃった。ごめんね

たったそれだけで、
子どもの心はちゃんと戻ってきます。

私もあの夜、
息子に謝ったら、ぎゅっと抱きついてきました。

子どもがいちばん求めているのは、
“正しさ”ではなく“安心できる人”。

そのことを教えてくれた出来事でした。

まとめ

しつけ絵本は、
つい「わが子のここが気になる」「この機会に伝えたい」
という思いを強くしてしまうジャンルです。

でも、子どもは
“正しい行動”よりも
安心できる関係の中で気づく力を持っています。

だからこそ、
しつけ絵本を読むときに大事なのは――

  • 「直してほしいところ」を押しつけないこと
  • 答えを言わせようとしないこと
  • 子どもの“答えない権利”も尊重すること
  • 大人が見本をそっと置いてあげること
  • たとえ言いすぎても、あとでやさしく軌道修正できること

この5つだけで、
しつけ絵本は“叱るきっかけ”ではなく
子どもと気持ちを寄せ合う時間へと変わっていきます。

しつけ絵本の本当の役割は、
子どもを変えることでも、
親が正しさを伝えることでもなく、

親子がいっしょに
「どう感じたんだろう?」を共有すること。

その積み重ねが、
子ども自身の中に
「こうしたいな」「こうすると気持ちいいな」
という芽を育ててくれます。

あなたとお子さんの読み聞かせの時間が、
しつけではなく“安心の時間”になりますように。

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この記事を書いた人

子どもの“ことばにならない気持ち”を、
絵本と日々の育児から読み解くブログ「絵本で子育てするママブログ」を書いています。

こだわり強め・天邪鬼気質の息子との毎日で、
「気持ちに寄り添う読み聞かせ」の大切さを痛感。
その経験から、親子の心がふっと軽くなるレビューや、
発達や気持ちの視点を交えた記事を発信しています。

生まれてから読み聞かせた絵本は700冊以上。
ブログでは170冊ほどレビューしています(随時更新)。
“忙しい日でも1分で読めるレビュー”を目指して執筆中です。

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