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【3〜6歳向き】『10までかぞえられるこやぎ』|数えちゃだめ!?お勉強じゃなくて、役立てる楽しさを伝えられる絵本レビュー

10までかぞえられるこやぎ

タイトル:10(とお)までかぞえられるこやぎ
作:アルフ・プリョイセン
訳:山内清子
絵:林明子
出版社:福音館書店
原書発行:1991年7月5日
対象年齢:幼児向け,
ISBN:978-4-8340-1053-8

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目次

あらすじ

\ この絵本の特徴はこの3つ!

  • 🐐 数えたい気持ちが止まらないこやぎの冒険物語
  • 🐮 勝手に数えられて怒る動物たちとのユーモラスなやりとり
  • 🚢 “数える力”がみんなを救うドラマチックな展開

ある日、こやぎが10までかぞえられるようになりました。
うれしくてたまらないこやぎは、水にうつった自分を「ひとつ」とかぞえ、
通りかかったこうしに「きみもかぞえてあげようか?」と声をかけます。

ことわられても気にせず、こやぎはどんどん数を進めていきます。

「ぼくで ひとつ、きみで ふたつ、いち、に」

こうし、かあさんうし、父さんうし、ねこ、おんどり、ぶた、こぶた……
次々に“勝手に数えられた”どうぶつたちが怒って、こやぎを追いかけます!

ついにこやぎは逃げて逃げて、港に停まっていた船の上へ。
その船の船長はなんとおんどり。乗っていたのは、ねこ・ひつじ・いぬと、にぎやかな面々。

あわてて乗りこんだこやぎに、思わぬ展開が。

「たすけてくれ!ふねが しずむぞ!」
「このふねは 10にんのりだ。だれか、かぞえられるやつはいないか!」

そこでこやぎが、堂々と名乗り出ます。
「かぞえられるよ!」と、いち、に、さん……

10ぴったり! 船は無事、しずまずにすみました。

怒っていた動物たちも拍手喝采!

こやぎ、よくやった!
えらいぞ!

最後には、こやぎの“数える力”がみんなを助けることになり、
なんとも気持ちのいいラストを迎えるのです。

読んで感じたこと|数えたい気持ちと、人とのつながり

「10まで数えられるようになった!」というこやぎの喜びが、
時にまわりを困らせ、怒らせてしまう——そんな流れは、子どもが何か“できるようになった”ときに起こりがちなすれちがいにも重なります。

ネズミック

「できるようになったこと」をうれしくてやってみたら、思いがけず怒られてしまった…
そんな経験、子どもも大人も、一度はあるんじゃないでしょうか。

けれど最後には、その力が誰かの役に立つ。
数えることは、ただの学びではなく、世界と関わるための“道具”なのだということを、
こやぎの物語がまっすぐに伝えてくれます。

林明子さんの絵が、そのときどきの表情や動きを丁寧に描き出していて、
ユーモアと緊張と感動のすべてが、やさしく浮かび上がります。

4歳で読んだリアルレビュー

正直、うちの息子(4歳9ヶ月)はすでに109まで数えられるので、
「10までなんてカンタンじゃん」くらいに思っているかもしれません。

でも母ちゃん(=林明子さんファン)は、このこやぎの「ひとつ、ふたつ……」というリズムと、
勝手に他人まで数えていって怒られる展開がもう、たまらなく愛おしくて。

読みながら「なんでここで笑わないの!息子よ!」と共感を求めてしまいそうになる。
……いかんいかん、落ち着け母ちゃん(笑)

もし、もう少し早くこの絵本に出会っていたら、
息子と一緒に “10まで数える楽しさ” をもっと共感できたのかなあ、なんて思ったりもします。

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより

楽天レビュー

  • 4歳9ヶ月:すでに「109」まで数えられる息子には簡単すぎたけど、母にとっては“勝手に数えられる”展開がくすぐったく面白い。
  • 2歳9ヶ月:動物の怒った表情に大笑い!「10」を「とう」と覚えるきっかけにも。
  • 「数を数える練習になりそう」「林明子さんの動物がかわいい」と安定した評価。

Amazonレビュー

  • 星5が7割以上と高評価。
  • 「シンプルなのに子どもが何度も読んでとせがむ」「数の入門にちょうどいい」
  • 林明子さんのやさしい絵に癒やされるとの声多数。
  • 一方で「すぐに10以上を数えられるようになった子には物足りない」という声もあり、発達段階によって評価が分かれる。

レビュー

  • 北欧民話のような雰囲気で繰り返し展開がスリリングかつ愉快。
  • 「ひとつ、ふたつ」と「いち、に」の二通りの数え方が学べる。
  • 林明子さんの絵の隠し要素(雪景色や影に横顔など)が魅力的。
  • 「なんで怒るの?」と親子で考えたくなる物語性も。
  • プレゼントやおはなし会でも使える一冊。

  • 3歳前後:数えたての子には大ヒット!「一緒に数える」「爆笑する」などポジティブな反応多数。
  • 4〜5歳以上物語性や「怒る理由」への興味が中心に。逆に「怖い」「こやぎが意地悪に見える」と感じる子も。
  • 大人の視点では「理不尽さが笑える」「呪術的な数えの文化を思い出す」と深読みする人も。
  • 隠し絵を探す楽しみや、林明子さんの動物表現への感嘆が目立つ。

こんなときにおすすめ

  • かずに興味を持ち始めたとき
  • 「できない」がつづいて、ちょっと自信をなくしている子に
  • 入園・入学前の「がんばりたい」気持ちを後押ししたいとき

お勉強としてではなく、数字を“役に立てる”楽しさを自然に伝えられます🐭✨️

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この記事を書いた人

広島在住。O型、水瓶座。釣り好きな夫と、やんちゃな息子との3人暮らし。
親子で600冊の絵本をめくってきた時間をブログに綴っています。
広島弁まじりでしゃべる、くつしたキャラの相棒「くつしたん🧦」との掛け合いもお楽しみください🐭×🧦

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