あらすじ
春。地面にぽつぽつとあいた小さな穴。
冬のあいだ閉じていたアリの巣の入り口が、また開かれはじめました。
あらわれたのは、クロオオアリたち。
花の蜜をあつめたり、アブラムシから甘い液をもらったり、せっせと働くアリの姿が続きます。
やがて夏が来ると、羽のあるオスアリとメスアリがいっせいに飛び立ち、空の上で結婚をします。
メスアリは羽を落とし、たった一匹で地面の下に巣をつくり、女王アリとなって卵をうみ、命をつないでいくのです。
卵からかえった幼虫は、やがてサナギに。そして繭から働きアリが生まれると、その日からすぐに働きはじめます。
この絵本では、アリの誕生から巣のくらしまでを、美しい写真とともに、やさしい言葉でていねいに描いています。
ふだん見えない地面の下の世界を、そっとのぞき見るような一冊です。
読んで感じたこと
じめんのあちこちに小さな穴。
それは、冬の間にふさがってしまった巣の入口を、クロオオアリたちが春になって直しているところでした。
カラスノエンドウの蜜を集めたり、アカツメクサに集まるアブラムシのおしりから蜜をもらってお腹にためて運んだり──
アリって「ものを手で運ぶ」だけじゃなかったんですね。
そして夏になると、羽のあるオスアリとメスアリがそろって巣から飛び立ちます。空の上で結婚をすませたメスアリは羽を落とし、たった一匹で新しい巣をつくりはじめるそうです。
なにも食べずに、休まずに、卵の世話をする女王アリ。
生まれた幼虫には口移しで栄養を与え、やがて繭をつくってサナギになると、やさしく見守ります。
そしてついに誕生する、働きアリたち。
びっくりしたのは、生まれたばかりの働きアリが、すぐに女王アリの手伝いを始めること!
「アリは働きもの」とは知っていたけれど、ここまでとは……。
写真で見るアリの世界は、思っていた以上に奥深く、力強くて感動しました。
楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより
『うまれたよ!アリ』は、ふだん見えない地面の下の世界を、迫力ある写真とやさしい文章で描いた一冊。
とくに、女王アリの奮闘や、羽のあるアリたちの結婚飛行など、知られざるアリの生態に驚く読者が多いようです。
「アリをじっくり観察したくなる」「親子で同じように驚きながら読める」といった声も多く、身近な虫へのまなざしが変わる体験型の写真絵本として評価されています。
虫が苦手な方や拡大写真が気になる方にはやや注意も必要ですが、それでも「知ってよかった」「読み聞かせにちょうどよい長さ」といった安心感のあるレビューが多く見られました。
📚️楽天レビュー
- 写真の迫力に感動。「10ページ目の写真がとても美しい」との声も。
- 巻末の「アリの仲間図鑑」が好評で、「図鑑的にも楽しめた」とのコメントあり。
- 一方で、「“うまれたよ”というタイトルに対して、生態全体を描く内容は少し広すぎる印象」という指摘もあり、補助的に他の本と組み合わせるのもよさそう。
📚️絵本ナビレビュー
- 写真がリアルで「ちょっと怖いくらい」という感想もあるが、子どもは興味津々。
- 「身近なアリへの見方が変わった」「写真で見るからこそ大変さが伝わる」という声が多く、大人にも発見の多い一冊。
- 「他のシリーズに比べるとやや写真が見にくい」との意見も。
📚️読書メーターレビュー
- 「アリに夢中な子どもと読むと、観察と知識がつながって楽しい」と、体験ベースの感想が豊富。
- 「女王アリの働きぶりに感動した」「働きアリの役割に驚いた」「虫がちょっと苦手でも面白かった」という声が多く、幅広い年齢層の子どもに届いている様子。
- 一部、「もっと知らないことが載っている本がほしかった」とやや物足りなさを感じた読者も。
📚️【Amazonレビュー】
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こんなときにおすすめ
- 身近な虫に興味を持ち始めた子と
- アリの巣やアリの行列をじっと見ているお子さんに
- 観察するだけではわからない「巣の中のひみつ」を知りたいとき
- 女王アリや結婚飛行など、少し深いアリの生態にも触れてみたいとき
- 自然や昆虫の命の営みにじっくり向き合いたいとき
- 春から夏にかけて、虫の活動が盛んな季節の読み聞かせに
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