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あらすじ
\ この絵本の特徴はこの3つ!/
- 妖怪たちが主人公だけれど、こわくなくて愛らしく、子どもが親しみやすいキャラクター設定。
- 園生活の中での友達とのけんかややり取りを描き、子どもが共感できるエピソードが満載。
- けんかしても仲直りして一緒に過ごす姿が、友情の大切さや安心感を伝えてくれる。
「ようかいえんにいらっしゃい」は、妖怪の子どもたちが集まる幼稚園の物語です。主人公のばけたくんは、化け狸の妖怪で、幼稚園にわくわくしている気持ちが伝わってきます。登場キャラクターは、天狗のてんのすけくん、ゆきおんなのふぶきちゃん、ひとつめこぞうのぎょろりんくん、のっぺらぼうののっぺいくんなど、個性豊かな妖怪たちばかり。どのキャラクターも怖くなく、愛らしさが溢れています。
作家の白土あつこさんは、キャラクター一人ひとりに愛情を注ぎ、幼稚園の生活を描いています。最初は登園を渋る子どもたちが、ページをめくるごとに他の妖怪たちと楽しく過ごす様子が描かれ、最終的にはけんかをしてもお弁当を食べるシーンで仲直りします。この温かいエピソードは、子どもたちにとって大きな励ましとなることでしょう。
読んで感じたこと

息子が2歳のときから大好きだったこの絵本。特に印象に残っているのは、3歳で保育園に通い始めたころ、しばらく登園渋りが続いていた時期に、この本を何度も読み聞かせたことです。おにたくんが最初は幼稚園に行くのが怖い気持ちを持っているほんの一部のイラストに、息子は目が離せなくなって共感していたようです。
「このおにたくんとお母さん、なんていってるかな」
「ばけたくんとお母さん、なんていってるかな」
息子はこの絵本を持ってくると、本を開いて、よくそう尋ねてきました。
中表紙の「ようかいえんにいらっしゃい」と書かれた箇所の冒頭のイラストだけで、わたしが会話を考えて、
おにた:「今日はようかいえん(幼稚園)には行きたくないんだよ〜」
おにた母:「いってらっしゃい、楽しいから大丈夫よ」
おにた:「やだよやだよ。ぼくもおうちに帰りたいよ。絶対楽しくないよ〜」
息子の毎日の登園しぶりとそっくりに会話をつけてみます。
そんな会話の次のページでは、みんなと楽しく笑顔で”ようかいえん”で歌を歌うおにたくんの姿にちょっとホッとした顔をみせます
息子を励ましてくれたのは、おにたくんだけではありません。
本書を読みながら登場する妖怪たちの個性豊かなキャラクターたちのやり取りが、息子にとっても励ましとなり、勇気を出して保育園に通うきっかけになりました。特に、けんかしても最終的に仲直りし、一緒にお弁当を食べるシーンは、息子にも友達との関わり方を優しく教えてくれるものでした。
息子は毎日「ようかいえんにいらっしゃい!」を読んで、保育園に行く勇気をもらって、ある日、すっかり「いってきます!」と元気よく幼稚園に向かう姿を見たとき、この絵本が彼の心にどれだけ寄り添ってきたかを感じました。
この絵本は、子どもたちが新しい一歩を踏み出す勇気を与えてくれる一冊です。
妖怪たちが繰り広げる楽しいエピソードを通じて、親子で心温まる時間を過ごすことができます。
特に、園生活に不安を抱える子どもや登園しぶりで悩む親御さんにおすすめの絵本です。
楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより
4つのサイトのレビューから、この絵本の魅力をぎゅっと整理しました。
楽天レビュー×ブクログ
読者の声読むたびに新発見があり、キャラ推しが生まれる“味わい深さ”が魅力
- 妖怪だけど全然こわくない“かわいいビジュアル”が高評価
- キャラの性格がイラストだけで伝わり、何度でも楽しめる
- 1人のキャラを追う“読み込み型”の遊び方が人気
- 年齢差のある兄弟でも一緒に楽しめるゆるいユーモア
Amazonレビュー



親子で“園あるある”を笑いながら読める、リピート指名される一冊。
- 図書館で繰り返し借りたくなる“リピート性”の高さ
- 絵に愛嬌があり、幼児にも読みやすいテンポ
- 妖怪なのにこわくない、安心して楽しめる世界観
- 先生や園長などのキャラ設定が細かく、親もクスッとできる
レビュー



はじめての集団生活に寄り添い、子どもの心をやわらかくしてくれる絵本。
- 初めての園生活にすっと馴染むばけたくんの姿が“心の支え”に
- 見返しのキャラ紹介がわかりやすく、小さな子でも入りやすい
- 恐怖感ゼロで、2〜6歳まで幅広く受け入れられるやさしい妖怪世界
- かくれんぼのシーンなど、ユーモアと共感のバランスが絶妙
- レビューの登録がありません。
こんなときにおすすめ
- 入園前・園生活に不安があるとき
→ ばけたくんの“すぐ馴染む姿”が、子どもに安心感をくれる。 - 幼稚園の様子を楽しく知ってほしいとき
→ かくれんぼ・お弁当・登園しぶりなど、園の“あるある”がたっぷり。 - 怖がりさんに、最初の“妖怪絵本”を渡したいとき
→ 妖怪なのにこわくない、むしろ可愛い世界観で安心。 - キャラクター遊びが好きな子に
→ 見返しのキャラ紹介を見ながら「どの子が好き?」と会話が広がる。 - シリーズで楽しむ入り口として
→ 『なつまつり』『かいすいよく』へつながり、読み広がりやすい。
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