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ゼラルダと人喰い鬼

タイトル:ゼラルダと人喰い鬼
作・絵:トミー・ウンゲラー
訳:たむら りゅういち/あそう くみ
出版社:評論社
原書発行:1977年9月1日
対象年齢:幼児向け,小学生向け,大人向け
ISBN:978-4566001114

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目次

あらすじ

\ この絵本の特徴はこの3つ!

  • 少し怖い雰囲気のブラックユーモアと意外なハッピーエンド
  • 「ごはんの力」を感じる!?料理の魔法
  • 人食い鬼の迫力とゼラルダの愛らしさ、鮮やかなウンゲラーらしいイラスト

人食い鬼が人間を食べてばかりいる国で、美味しい料理を作る少女ゼラルダが登場します。鬼が病気で倒れたところをゼラルダが助け、看病しながら得意の料理をふるまいます。鬼は次第に人間を食べたい気持ちが消え、ゼラルダと幸せな家庭を築いていく…という意外な結末のお話です。

読んで感じたこと|鬼なのに人の顔!?ちょっと違和感

人喰い鬼が子どもを食べるなんて、なんとも衝撃的な設定。
「風刺と毒気のきいたウンゲラー作品」としてはまさに王道ですが、大人は「一体これは何の風刺なんだろう?」とつい考え込んでしまいます。

ただ「一番ひどいことをするもの=鬼」と捉えると、この設定に妙な納得感が生まれました。ウンゲラーはやはり、きれいごとでは済ませない強烈なインパクトを残す作家だと改めて感じます。

ゼラルダと料理の描写がユニーク

ゼラルダは6歳にして煮たり焼いたり揚げたり蒸したりと、立派な料理人ぶり。
一方、父親は体が動かず目もかすむ様子なのに「りんご団子を食べすぎて気分が悪い」と言うあたりが、なんだかちょっと偏屈な人となりがよく出ていて、またゼラルダへの同情をさそいますよね。

農場の作物を子どもがひとりで町に売りに行くなんて、現代では考えられませんが、かつては労働力として子どもが当たり前に働いていたのだろうと想像させられました。
そんな状況のなかでも、ゼラルダは毅然と鬼に料理を振る舞うのですから、なんてしっかりした少女なのでしょう。

美味しそうな料理とユーモラスな挿絵

いろいろハラハラさせる場面は多かったものの、物語に登場する料理はどれも魅力的で、読んでいるとお腹が空いてきそう。
なかでも「七面鳥の丸焼きシンデレラ風」がハイヒールを履いている場面には、思わずキュンとさせられます。
ユーモラスで遊び心ある挿絵は、ウンゲラーらしい魅力のひとつです。

本当に鬼の心は変わったのか?

物語の最後は「末永く幸せに暮らしました」と締めくくられます。
けれど、赤ん坊を抱くゼラルダのそばで、子どもがフォークとナイフをこっそり隠し持つ絵が描かれており、どこか「まだ続きがあるのでは?」と思わせる余韻が残ります。

「過去の悪事はそう簡単には消えない」というメッセージが込められているのかもしれません。
気付いた人だけが受け取れるその含みこそ、ウンゲラーらしいブラックユーモア。めでたしめでたしで終わらせない力強さを感じる一冊でした。

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーター、4サイトを共通して多かった点をひとことでまとめると
子どもには“こわ美味しいワクワク”、大人には“余韻と風刺の読後”を届ける、評価が分かれるからこそ語りたくなる一冊!その特徴は次のようなポイントです。

  • ラスト1ページの“ナイフとフォーク”にザワッ
    「本当にハッピーエンド?」と余韻・議論を呼ぶ(困惑〜深読みまで幅広い反応)。
  • 料理描写が圧勝
    「豪華」「カラフル」「コース風で見応え」と子どもも大人も惹きつけられる。
  • 最初は怖い→ゼラルダ登場で一気に面白く
    怖がりでも“料理&ユーモア”で乗り切れるという体験談が多数。
  • 読み聞かせに強い
    大判で映える/約9分で読めるという実践コメントあり(学年別でも静かに聞けた報告)。
  • 大人は風刺・不条理を味わう作品
    「黒い絵本」「勧善懲悪ではない」といった読みが多く、ウンゲラー節を評価。

楽天レビュー

ノスタルジーと“怖いと思いきや心温まる”という感想が中心。
ラストの解釈合戦が活発。文化背景(フレンチ風メニュー)への言及も。(ブクログ)

Amazonレビュー

料理の魅力とブラックユーモアに高評価多数。一方で「不条理」「気持ち悪い結末」との低評価もあり“賛否両論”がはっきり。

レビュー

親子の読み聞かせ実況が豊富。「七面鳥の丸焼きシンデレラ風」など具体的な“刺さりポイント”が共有される。

  • 「のびのび生き生きした絵」「女の子が知恵で切り抜ける昔話系の痛快さ」
  • 「鬼は実は“人”っぽい」「最後の子は鬼の血?」など考察系が目立つ
  • 読み聞かせ運用(時間・学年の反応)や“料理で胃袋をつかむ”話題の広がりも多数

こんなときにおすすめ

  • ちょっとスリルを楽しみたいときに
  •  最初の「人喰い鬼」の怖さにドキドキし、そこからの展開にワクワクできるお話。
  • 食べ物や料理に興味を持ち始めた子に
  •  ゼラルダの作る独創的な料理はユーモアたっぷりで、美味しそうな絵に夢中になります。
  • 親子で“読み終わった後に語り合いたい”ときに
  •  最後の1ページをどう捉えるか、大人と子どもで感想が分かれる作品。読後の会話が盛り上がります。
  • ハロウィンなど“ちょっと怖い”雰囲気を味わいたい季節に
  •  怖さとユーモアが混じった雰囲気がイベントにもぴったり。
  • 小学生の読書感想文やブックトークにも
  •  「料理」「人喰い鬼」「ハッピーエンド?」と議論の種になるテーマ性は、深い読み取りに向いています。

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この記事を書いた人

子どもの“ことばにならない気持ち”を、
絵本と日々の育児から読み解くブログ「絵本で子育てするママブログ」を書いています。

こだわり強め・天邪鬼気質の息子との毎日で、
「気持ちに寄り添う読み聞かせ」の大切さを痛感。
その経験から、親子の心がふっと軽くなるレビューや、
発達や気持ちの視点を交えた記事を発信しています。

生まれてから読み聞かせた絵本は700冊以上。
ブログでは170冊ほどレビューしています(随時更新)。
“忙しい日でも1分で読めるレビュー”を目指して執筆中です。

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