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【4歳〜大人向け】『すてきな三にんぐみ』|こわさと優しさを味わえる不朽の名作レビュー

タイトル:すてきな三にんぐみ
作・絵:トミー・ウンゲラー
訳:今江 祥智
出版社:偕成社
発行日:1969年12月16日
対象年齢:幼児向け,小学校低学年,大人向け
ISBN:978-4033270203

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目次

あらすじ

\ この絵本の特徴はこの3つ!

  • 黒×赤の絵柄が印象的なデザイン!
  • 悪者が子どもとの出会いで変わる展開
  • 「人は変われる」という普遍的なテーマ

黒いマントに大きな帽子、そして真っ赤な斧を手にした三にんの泥棒。夜になると馬車を襲い、人々から財宝を奪っていました。

ところがある日、馬車から助け出したのは小さな孤児の女の子ティファニー。彼女は「盗んだ宝物は何に使うの?」と無邪気に尋ねます。その一言をきっかけに、三人の泥棒たちの心は少しずつ変わっていきます。

やがて三人は、盗んだ財宝を子どもたちのために役立てるようになり、悪者だったはずの三人組は、子どもたちを守るあたたかな存在へと変わっていくのです。

読んで感じたこと|おさない娘に捧げられた特別な絵本

お話の終わりに「この絵本はウンゲラーの娘・フィービーに捧げられた」と書かれていました。
ウンゲラーは幼少期に父を亡くし、戦争や病、貧困を経験し、命からがらフランスからニューヨークへ渡るなど、本当に波乱に満ちた人生を送っています。だからこそ、この物語を娘に贈ることができたのだと強く感じました。

スケールの大きなテーマに驚かされる

現代の日本で平和に暮らす私たちが描くとしたら、「友達と仲良くしよう」「おもちゃを片付けよう」といった小さな教訓に収まってしまうかもしれません。けれどウンゲラーは、もっと大きなテーマ――孤児を救済する希望の物語を描いています。
社交界の大人たちを襲う三人の泥棒は、単なる悪者ではなく、時代への風刺も込められています。盗んだお金を孤児の救済に使おうとする発想は、希望に満ちています。

色彩に込められたメッセージ

絵本は黒と青を基調に描かれ、はじめは怖そうな印象です。ところがティファニーの黄色、斧や子どもたちの赤が加わることで、暗い世界に光と希望が差し込んでいきます。色彩の変化そのものが物語の転換点を表しているようでした。

子育てに重ねて考えさせられる

この絵本を読み終えて、私は「知らず知らずのうちに、失敗しないように子育てをしている自分」に気づかされました。もっと子どもに、大きな夢や平和を与えられる親でありたい――そう思わせてくれる一冊です。

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのレビューより

楽天・Amazon・絵本ナビ・読書メーターのいずれも、「怖い表紙と温かい結末のギャップ、出会いで変わるテーマ」が強く評価されています。

楽天レビュー

  • 作品評価:「素敵な絵本」「気に入って読んでいる」「久しぶりに読んでも感動」
  • 表紙とのギャップ:「怖そうに見えるけど心温まる」「意表を突く内容」
  • デザイン/演出:「青と黒の色遣いが印象的」「ラストの3つの塔にじーん」
  • 再読価値:「時代を越えて愛される」「何度読んでも心に残る」
  • 👉 文学的・デザイン的な視点から高評価が多く、“表紙の怖さと内容の温かさのギャップ”に感動する声が集中

Amazonレビュー

  • 子ども向け:「小学生前後にちょうどよい」「繰り返し読みたがる」
    大人向け:「人生の価値観を考えさせられる」「大人になって読むとさらに素敵」
    デザイン性:「飾っても素敵」「コレクションにぴったり」
    注意点:一部で「中古の状態が悪かった」という声あり
    👉 幅広い年齢層に支持、特に“大人が再読して価値を感じる”という評価が目立つ

レビュー

  • 親子の会話:「“わるいい人”と子どもが表現」「年長クラスで善悪を議論」
  • 表現の魅力:「目だけで心情を表している」「簡潔な文章が魅力」
  • 読み応え:「怖そうで優しい三人に出会える」「善悪を考えるきっかけになる」
  • 👉 親子や学級で“善悪”を考えるきっかけになると評価。対話を促す力が強調されている

  • 物語の印象:「義賊ものとして痛快」「ストレートなハッピーエンド」
  • 文章/絵:「無駄のない文章」「黒と赤の色彩がかっこいい」
  • 子どもの反応:「セリフを真似して楽しむ」「4歳児が“でも泥棒はダメ”とコメント」
  • 大人の再発見:「懐かしくて再読」「深読みできる余地がある」
    👉 幅広い読者が感想を寄せており、子どもの素直な反応から大人の深い読み込みまで多様性が豊か

こんなときにおすすめ

  • おやすみ前の読み聞かせに
  •  怖さから安心への展開で、子どもの気持ちが落ち着きやすい。
  • “悪者ブーム”の子どもに
  •  悪者に憧れる時期にぴったり。怖そうでいて最後は優しい結末が心地よい。
  • 親子で善悪を話し合いたいときに
  •  「悪いけどいい人?」「泥棒はダメだよね?」など、子どもの考える力を育むきっかけになる。
  • 小学校や学級での読み聞かせに
  •  議論が盛り上がりやすく、子どもたち同士で意見交換できる。
  • 大人が再読したいときに
  •  人生経験を重ねた視点で読むと、「人は出会いで変われる」というテーマがより深く響く。

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この記事を書いた人

広島在住。O型、水瓶座。釣り好きな夫と、やんちゃな息子との3人暮らし。
親子で600冊の絵本をめくってきた時間をブログに綴っています。
広島弁まじりでしゃべる、くつしたキャラの相棒「くつしたん🧦」との掛け合いもお楽しみください🐭×🧦

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